(台北 28日 中央社)日本統治時代に建造され、その後再建された台湾最北端の「富貴角灯台」(新北市石門区)が29日から一般公開される。同日には記念のウオーキングイベントや凧の無料絵付け体験も行われる。


交通部航港局によると、同灯台は日台間の海底ケーブル敷設や航路設備建設を目的として造られ、1897(明治30)年に完成。日本人が台湾に建造した最初の灯台となった。

当初は八角形の鉄造建築だったが、第二次世界大戦中に破壊。1962年にコンクリート造灯台として再建された。外観にはかつてと同様、白と黒のしま模様が塗装されている。

交通部観光局北海岸及観音山国家風景区管理処は灯台付近にある現在では使われなくなった軍事基地を「富貴角芸術エリア」に改装。
近くの漁港で海鮮を味わった後芸術エリアを参観し、灯台で歴史を感じてほしいとしている。

(汪淑芬/編集:名切千絵)