(桃園 5日 中央社)蒋介石元総統の命日にあたる5日、同氏の遺体の仮安置所、慈湖陵寝(桃園市)で抗日戦争時代の軍服に身を包んで参拝に訪れた一般男性(38)の姿が注目を集めた。すでに10年以上毎年来訪しており、「愛国意識を呼び起こしてもらいたい」と思いを語っている。


普段は日系企業に勤めるこの男性は、抗日戦争時代に深い思い入れがあると話す。軍服は、当時の資料を集めて作った特注品。費用は帽子などを含めて約2万台湾元(約7万3000円)かかったという。

「今の中華民国には当時の結束力はあるか。愛国意識はあるか。どちらも完全になくなってしまった」と嘆く男性。
報道陣に対して、抗日戦争をテーマにした映画を見れば、昔の国軍がいかに国のために尽力したのかが分かるなどと力説していた。

(邱俊欽/編集:齊藤啓介)