手紙には「悲しい出来事だったが、息子にとっては彼の愛した台湾で一番好きだった自転車に乗っていたときに起きた事故。私にとっては、彼がやりたかったことを実現させようとしたときに起きた事故なのです」と書かれていた。また、「事故が起きた後、台湾の人々の全面的なサポートがあり、台湾にいる間、安心して全てのことが終えられました」と感謝の気持ちもつづられた。手紙は中国語で発表され、最後に父親のサインが添えられていた。
医師は手紙について、「自身の息子がなぜ台湾に来たのか、なぜ自転車に乗らなければならなかったのかといった後悔や不満は書かれておらず、息子を失っても、なお彼の意思を尊重する気持ちがつづられていた」とコメントした。
死亡した男性は花蓮で開催される自転車ロードレースに参加するために訪台していた。
(李先鳳/編集:楊千慧)