(台北中央社)米国が世界保健機関(WHO)からの脱退を国連に正式に通知したのを受け、外交部(外務省)の欧江安(おうこうあん)報道官は8日、WHO参加を目指す台湾の目標は「変わらない」と述べた。

欧報道官は、WHO参加は一貫して国民全体の熱い望みであり、政府が国際組織の参加を推進する重点的な目標だと説明した。


新型コロナウイルス対策における成功によって、今年のWHO総会を巡っては、台湾の参加を支持する声が例年よりも多くの国から上がった。米国もアザー厚生長官やポンペオ国務長官らが台湾の参加支持を表明していた。

米国の脱退が台湾の参加に与える影響について欧報道官は、外交部として現段階では引き続き米国やその他の理念が近い国家、外交関係を結ぶ国との連携を強化し、より多くの国際社会の友人の認知を獲得していくと言及。国際情勢の変化に応じ、台湾の利益に最も合った目標や戦略を関係部会(省庁)と協議していく方針を示した。

(陳韻聿/編集:名切千絵)