(台東中央社)東部・花蓮や台東の空港は新型コロナウイルスの感染拡大以降、国際旅客チャーター便の飛来が途絶えている。交通部(交通省)観光局は国際チャーター便を誘致しようと、海外各地と花蓮・台東地区の空港を結ぶ国際チャーター便を対象に奨励金を給付する。
条件を満たした日本発のチャーター便には1便につき137万5000円を補助する。

王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)や観光局官僚が20日、台東空港を訪れ、コロナ後の国際チャーター便誘致策について報告した。

奨励金の給付対象は花蓮・台東地区の空港との間で定期便が就航していない国際路線で運航されるチャーター便。乗客が50人以上の便に奨励金が出される。また、乗客が中華民国の国籍や居留権を持たないとの条件を満たす必要がある。誘致計画の期間は2023年から25年まで。


出発地に応じて奨励金の金額が異なり、日本地区の場合は1便当たり38万5000台湾元(約168万円)または137万5000円、韓国や東南アジアは同33万5000元(約146万円)または1200万ウォン(約120万円)、香港、マカオ、フィリピン、その他地域、中国大陸は同28万5000元(約125万円)または9300米ドル(約124万円)がそれぞれ給付される。乗客数が座席の5割を上回った場合、1人につき600元(約2600円)の奨励金を追加する。

張錫聡(ちょうしゃくそう)観光局長は、花蓮・台東に飛来した国際チャーター便は18年には34便、19年は28便、20年は21便だったと説明。コロナ前の18年を基準に、その半分に当たる17便以上を今年の目標に掲げているとした。来年は34便を目指す考えを示した。

(盧太城/編集:名切千絵)