(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は5日、安倍晋三元首相の死去から1年となるのを前に、安倍氏が長年、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の顧問として台湾との友好関係の深化に尽力していたことに触れ、「改めて安倍氏に対する追想と感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。

同日午後、台北市の総統府で日華懇の会長を務める古屋圭司衆院議員が率いる訪問団と会談した蔡氏。
同議連が今年、発足50周年を迎えたことにも言及。台湾への支持に謝意を示すとともに、深まりつつある台日間の友情のように発展を続けていくことを願った。

古屋氏は、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入や世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加を支持する日華懇の立場を改めて表明した上で、その実現に向けて日本政府と協議するなどすると話した。

会談には日華懇の事務局長を務める木原稔衆院議員、事務局次長の佐々木紀衆院議員らも同席した。

古屋氏一行は4日、北東部・宜蘭県蘇澳港からフェリーで沖縄県与那国島を日帰りで訪問した游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)らと同島で合流。そのフェリーに同乗し訪台した。


(温貴香/編集:羅友辰)