(台北中央社)福島第1原子力発電所の2回目の処理水海洋放出が23日に完了した。核能安全委員会(原子力安全委員会、9月27日に行政院原子能委員会から改編)は25日、これまでに分析や検査を終えた台湾周辺などの海域の海水や海産物には、いずれも異常がなかったと発表した。


同委員会は日本の排出状況や国際原子力機関(IAEA)の監視情報などを厳密に把握しているとした。また交通部(交通省)や農業部(農業省)、海洋委員会と連携し海水トリチウム濃度の1週間予報を公開している他、北太平洋公海の漁場に公船を派遣し、海水や海産物を採取して検査した結果、異常がないことを確認したという。

処理水の海洋放出について、同委員会は今後も他の部(省)などと連携し、排出状況の把握や拡散予報、監視の強化、情報公開を確実に行うとともに、検査結果に応じて監視計画を適宜見直し、わが国の海域や人々の安全を守るとした。

東京電力が23日に発表した情報によれば、今回の処理水海洋排出は5日から23日にかけて行われ、約7800立方メートルが排出された。

(曽智怡/編集:田中宏樹)