台湾は2009年から16年までオブザーバーとしてWHO総会に参加していたが、17年以降は中国の反対で招かれていない。
邱氏は立法院(国会)社会福利・衛生環境委員会の出席前に報道陣の取材に応じた。台湾がこれまで公衆衛生や医療業務に積極的に参加してきた精神にのっとり、今回も「WHO行動団」を組織して現地に派遣する予定だとした。
また、中国で対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室は4月30日、「(台湾の与党)民進党当局が台湾独立の立場を頑固に堅持」していることなどが、「台湾地区がWHO総会に参加する政治的基盤を失うことにつながった」と主張した。これについて邱氏は、台湾の医療は最高品質で、世界各国との交流にも積極的に取り組み、多くの国の援助をしていると強調。これは基本的人権としての健康権に関わるものであり、いかなる政治的影響も受けてはいけないと語った。
(郭建伸/編集:田中宏樹)