関係者によれば、中華民国(台湾)はADB創設時のメンバーでありながら、1986年以降、中国の圧力により「中国台北」(Taipei,China)と表記されている。
荘氏は総会での発言時、台湾は終始、ADB加盟メンバーの義務と責任を果たしており、ADBと共通の目標に向けて取り組んでいると強調。ADBと加盟メンバーに対し、互いに尊重し、公平な処遇と機会を確保するよう呼びかけた。またADBのアジア太平洋における繁栄と強靭(きょうじん)性の促進に向けた取り組みや持続可能な発展のビジョンを台湾は支持するとし、台湾も発展の経験をメンバーと分かち合ってきたと話した。
ADB年次総会は4日から7日まで開催。荘氏はADB理事として出席した。関係者は荘氏について、会議への出席やADB上層部との面会の他、さまざまな場で加盟メンバーの高官らと交流し、台湾企業の国際協力の機会づくりに尽力したと説明した。
(張璦/編集:齊藤啓介)