邱氏によれば、代表団は現地で各国の保健当局や医療団体と交流する他、理性的な行動でWHOに対し、台湾の2350万人の健康面での権益重視を呼びかけるという。邱氏は、各国や世界の医療団体が台湾のWHO総会参加を支持しているとし、WHOがこれを正視し、今年の総会のテーマである「健康のための一つの世界」を実現するよう訴えた。
記者会見に出席した林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)はWHOが台湾の正式参加を要請できないままとなっているのは、1971年の国連総会で採択された国連における中国の代表権を巡る「アルバニア決議」がねじ曲げられたことや、いわゆる「一つの中国」問題に関わっていると言及。台湾の人々が直接選挙で選んだ政府こそ、台湾の人々を代表できると強調し、世界により大きな福祉を提供するためにも、WHO事務局が政治的干渉を受けることなく、台湾を世界の公衆衛生・防衛システムの一員として本格的に受け入れるよう呼びかけた。
(温貴香/編集:荘麗玲)