漢光演習は毎年実施される軍の重要演習。図上演習と実動演習に分かれ、今年は2月に幹部による図上演習、4月にはコンピューターを利用した図上演習が実施された。今回の実動演習は7月9日から18日まで10日間の日程で行われ、前年の5日間の計画から期間を倍にする。
顧氏は、隊員には「実践的」な態度で戦備の整備に向き合うよう求めると説明。前年からの変革としては、脚本を作らない▽リハーサルをしない▽仮想敵を設定しない▽従来からの持ち場で演習に参加—を主に挙げ、連続性と機動性を重視すると述べた。
新たに追加する7項目は、グレーゾーンへの対応の他、戦備の配備の効率性見直し、予備役を再訓練する「教育召集」の規模拡大、作戦の時系列に合わせた模擬演習の構築、軍民統合調整の推進、新型装備の作戦効率検証、軍事交流の深化。
引き渡しが進んでいる新装備については、高機動ロケット砲システム「ハイマース」と各種無人機は今回の実動演習に加えるものの、M1A2T「エイブラムス」戦車に関しては部隊の発足が年末になるため、実動演習には参加しないとした。
(呉書緯、游凱翔/編集:名切千絵)