ソウル警察庁によれば、男は29日午後0時半ごろ、ソウル市瑞草区内谷洞の国家情報院の正門付近から携帯電話で庁舎内部を撮影した。警察が通報を受けて現場に向かい、男を逮捕した。韓国メディアによると、男は警察の調べに対し、「歴史に興味があり、近隣の世界文化遺産『献仁陵』を撮影しようとしていた」と話しているという。男は庁舎の入り口付近を長時間うろついており、警察は現在、国家安全保障に関する罪に関与していないか確認するため、男の携帯電話を調べている。
韓国では中国人が軍事基地など機密に関わる施設を不法に撮影する事件が相次いでいる。今月中旬には、台湾人2人が在韓米軍烏山基地で行われたエアショーで米軍の軍用機や施設を不法に撮影し、身柄を拘束された。
外交部は国民に対し、海外では現地の法令を順守するよう促した。
(廖禹揚/編集:名切千絵)