台湾では、5月30日から6月1日までが端午節(端午の節句)に伴う連休だった。同署の羅一鈞(らいっきん)報道官は、連休中に一部の医療機関が休診だった影響で、概算で約1万人が受診を控えたとし、実際の患者の増加率はおよそ7割に上るとの見方を示した。
羅氏はピーク時には1週間当たり延べ20万人以上が医療機関を受診するだろうと言及。8月9日までの1週間には受診者数が2万人前後にまで落ち着き、流行が終わるとの予測を示した。
また簡易検査キットについて、一般の患者は慌てて使用する必要はなく、症状がある際にはそのまま診療所を受診すればよいと説明。一方で高齢者や妊婦、基礎疾患がある人などは、症状を感じたら検査キットを使用するか、できるだけ早く医療機関を受診し、適切なタイミングで抗ウイルス薬の服用を始めるよう呼びかけた。
(曽以寧/編集:田中宏樹)