(東京中央社)参政党の神谷宗幣代表が中央社の単独インタビューに応じ、故安倍晋三首相が訴えた「台湾有事は日本有事」の主張に賛成しているかと問われた際、「台湾と日本は運命共同体」だとした上で、有事が発生したらシーレーン(海上交通路)がコントロールされて日本としても死活問題になると述べた。

インタビューは東京の衆院議員会館で7月31日に実施。
神谷氏は同20日に投開票された参院選後としては初めて、海外メディアのインタビューを受けた。

神谷氏は、自身が「台湾有事を起こさせてはいけないという立場」だと強調。台湾と中国や、日本と中国で軍事衝突が起きた場合には双方の国、特に台湾と日本が大きなダメージを受けるため、抑止が重要だと訴えた。有事をあおる人々への対策の必要性も示唆した。

日台の政府高官の交流について問われると、中国が国連に加盟して以降、日本の政府側の対応が弱腰になっていると指摘。議員間交流の重要性を挙げた他、米国を巻き込んで議論していくことも必要だと語った。

台湾との議員間・地方間交流を増やしていきたい考えを示した。参院選前時点での同党の衆参議員5人は全員、台湾との関係強化を目的とした超党派議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーだとした上で、新たな参院議員にも加入を案内し、台湾を訪問したいと話した。

また、長崎市が今月9日の原爆の日に開催した平和祈念式典で、市側が5月時点で台湾を招かない見通しを示していたことに関し、党として抗議を出していたと明かした。

(楊明珠、戴雅真/編集:田中宏樹)
編集部おすすめ