(台北中央社)バスケットボールの男子アジア・カップは11日、サウジアラビアのジッダで決勝トーナメントの1回戦が行われ、台湾はヨルダンを78―64で下して12年ぶりに8強入りした。

2022年の前回大会でも8強入りを懸けた試合でヨルダンと当たった。
試合終了間際にスリーポイントを決められ、96―97で敗退していた。

11日の試合で台湾は、序盤から主導権を握り、第1クオーターを4点リードで終えた。第2クオーターでは一時逆転を許すも踏ん張りを見せて4点リードを死守。後半に入ると守備の要、胡瓏貿がけがで退場するトラブルに見舞われるも勢いを保って第3クオーター終了時点でリードを2桁差に広げた。第4クオーターでは点差を3まで縮められる場面もあったが、その後は巻き返して勝利をもぎ取った。

台湾人の母、米国人の父を持つアダム・ヒントンはチーム最多の18得点を挙げた。試合後のインタビューでは、勝利の鍵は全員が一丸になったことだと振り返った。海外メディアから台湾代表入りのきっかけを問われると、母が最大の後押しだったとコメント。台湾代表としてプレーできて光栄だとした上で、弟のロバート・ヒントンと共に出場できたことについては「これ以上望むことはない。夢がかなった気分だ」と語った。

1次リーグは16カ国・地域を4組に分けて実施。各組の2、3位が準々決勝進出を懸けて決勝トーナメント1回戦を戦っている。
台湾はD組2位、ヨルダンはC組3位だった。日本はB組2位で、13日未明(台湾時間)にA組3位のレバノンとの試合に臨む。

準々決勝進出を決めた台湾は、14日未明(同)にB組1位のイランと対戦する。

(陳容琛/編集:田中宏樹)
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