(大田中央社)東北楽天ゴールデンイーグルスの2軍で6季プレーした後、昨オフに韓国プロ野球・ハンファイーグルスに移籍した王彦程(ワン・イェンチェン)投手。先月29日には先発で初登板し、日韓通算で初となる1軍勝利を挙げた。
グラウンドでの笑顔やロッカールームを整理整頓するといった気遣いが韓国で多くのファンの心をつかみ「台湾の王子」の呼び名も生まれている。

韓国リーグ初登板となったキウム・ヒーローズ戦では5回1/3を投げ3失点に抑えた。試合後には祖母と抱き合って涙を流す姿も話題となった。今月14日に中央社のインタビューに応じた王選手は「人生初の(1軍)勝利で、大切な人たちも現地に来てくれて、本当にうれしく、感動した」と振り返った。

育成選手として楽天2軍で戦った日々については、長かったと吐露。特に低迷期だった2023年から24年にかけては、けがに悩まされたことに加え「自分の進む方向も分からなくなっていた」と明かした。

一方で、楽天の先輩である宋家豪に連れられて米シアトルで自主トレーニングを行ったことで方向性が見えてきた。周囲の人たちが日々どうすれば強くなれるかを考えて努力していたため、良い時間を過ごせたという。

日本に渡ったばかりの頃は人見知りだったが、今では勇気を持ってチームメートとコミュニケーションを取り、先輩にも質問するようにしていると語る。韓国語の勉強もしており、通訳を介さずに会話を試みることもあると話した。

韓国では一挙一動がファンから注目され、球団がSNSに投稿する王の日常を捉えた動画には多くのコメントが付く。自身の人気についてはまだ実感がないとしながらも、韓国での生活を徐々に楽しめるようになり、休みの日には公園を散歩したり、桜を見に行ったりしていると語った。


今季の目標は「一番は健康にシーズンを完走すること」だとし、「日々やるべきことをしっかりこなしながら楽しみたい」とした。

王は14日現在、3試合に先発登板し、成績は2勝(0敗)、防御率2.04。

(楊啓芳/編集:田中宏樹)
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