(台北中央社)中国当局が両岸(台湾と中国)の交流・協力促進をうたい、両岸を結ぶ直行便増発などを盛り込んだ台湾への優遇措置を発表したことを巡り、陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は15日、両岸路線の運航便数は足りていると述べた。

中国側が発表した優遇措置には、中国のウルムチ、西安、ハルビンなどと台湾を結ぶ直行便の運航再開の支持や、上海市や福建省住民による訪台個人旅行の試験的再開の推進などが含まれている。


陳氏は立法院(国会)交通委員会への出席前に報道陣の取材に応じた。両岸の直行便について、現行の運航計画では10カ所の空港に向けて週420便が設定されているものの実際の運航は310便にとどまっており、需要は考えられているほど高くないと説明。チャーター機の運航を申請できる空港も13カ所あるが、業者からの申請はないと話した。

また、台湾はここ数年、観光市場が安定した成長をしており、過去のように一つの市場にだけ依存する状況に後戻りすべきではないと語った。

その上で、中国は台湾への旅行に多くの制限を設けている一方で、台湾は中国への個人旅行を禁止していないと言及。中国が政治的観点から観光を制限したり、交渉の材料として利用したりしないよう望むとした。

(余曉涵/編集:田中宏樹)
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