だんだんと気温の高い日も増え、夏の気配がすぐそこまで近づいてきた。

うだるような暑さを想像しては、すでにげんなりしてしまっている人もいることだろう。

しかし、夏も悪いことばかりではない。

だってこんな可愛いお菓子に出会えるのだから!

ちゃんと火もついてる...! 夏の定番「蚊取り豚」の和菓子が...の画像はこちら >>

これは2024年5月18日、「和菓子處 吉祥庵」(神奈川県高座郡寒川町)店主の2代目店主・黒田 和比古さんが自身のXアカウントに投稿した上生菓子の写真だ。

ちょこんとした耳につぶらな瞳、そしてぐるぐるの渦巻き。いったい何をモチーフにしているか、もうお分かりだろう。

そう、「蚊取り豚」である。日本の夏の風物詩ともいえる存在が、ころころと可愛らしい上生菓子になっているのだ。

とっても可愛くて、食べちゃうのがもったいない......!

こだわりはほっぺたと...?

吉祥庵では2024年5月19日から、今年の蚊取り豚の上生菓子の販売を開始。黒田さんのポストによれば、ほっぺがピンク色のものは中にこし餡が、黄色のものは柚子餡が入っている。

ちゃんと火もついてる...! 夏の定番「蚊取り豚」の和菓子がコロコロしてて可愛すぎ
こっちは柚子餡、どっちも可愛い!

21日、Jタウンネット記者の取材に応じた黒田さんは蚊取り豚について、「多少の作り方の違いはありますが、割と和菓子では取り上げられる題材」と説明する。吉祥庵では5年ほど前から毎年夏季限定で販売している。

店ごとに個性があるが、同店では正面顔で、両頬にあたる部分にチークの様に色が入るようにしているのがポイント。

また、黒田さんは茶目っ気たっぷりにこうも語った。

「蚊取り線香に火がついているのもこだわりですので、ぜひ煙探知機にご注意ください笑笑」

毎年出している商品のため、店頭に並ぶと「今年も出たね!」と声をかけられることもあるそう。

蚊取り豚たちは、夏の訪れを報せる存在のようだ。

ちゃんと火もついてる...! 夏の定番「蚊取り豚」の和菓子がコロコロしてて可愛すぎ
同店人気の鳥の上生菓子たちと共に並ぶ蚊取り豚たち

蚊取り豚の上生菓子は1つ350円(税込)。要冷蔵で翌日まで持つが、常温保存は不可のため、購入後長時間・長距離を持ち歩く場合は保冷バッグや大きめの保冷剤の持参が必須だ。

また、予約なしでの購入もできるが、製造には限りがあるため、購入数には制限を設けている。

蚊取り豚や同店で人気の鳥の上生菓子たちのように、黒いカップに入った上生菓子を複数個購入の場合は、1週間前までに要予約。

詳細は「和菓子處 吉祥庵」まで問い合わせてほしい。

とっても可愛い蚊取り豚ちゃんたちと、みんなで夏を乗り切ろう!