幼い子供たちを連れて行った旅行は、人に迷惑をかけていないか気になって、緊張しっぱなし。

そんな中で、ある老夫婦にかけられた言葉が......。

群馬県在住の40代女性・うゆみなさんの10年ほど前の思い出。

<うゆみなさんからのおたより>

もう10年くらい前のことです。姑が胃がんで突然亡くなり憔悴しきった夫、長男6歳、次男4歳、三男1歳を連れ県内の温泉へ一泊2日で出掛けました。

日々の生活に追われ続けて正直余裕などなかったですが、夫に元気になってもらいたい、子供達にどこにも連れて行ってやれないから楽しんで欲しい、という思いで突発的に計画した旅行でした。とはいえ夏休みの真っ只中ということもあり旅館は大盛況で激混みでした。

未就学児男児3人を連れての旅行、細かに躾してるつもりでも穴があり文句を言われることもしばしば。公共場に行くと無意識に緊張が張りつめる癖がついていました。

老夫婦にじーっと見つめられ

しかも夕食はバイキング。選択ミスったなと心底後悔しました。

なんとか子供達を連れてバイキング会場にたどり着くも会場は夫婦、カップル、聞き分けのいい年齢の家族連ればかり。

私は無意識にバイキング料理から一番遠い人がいない席を選んで座ろうとしました。

すると死角で老夫婦がすでに食事を楽しんでおり後から来た私たち家族をじーっと見つめてきました。

「やばい、迷惑だとおもってるだろうな」と感じた私は夫に目配せして別の席に移動しようとしました。

すると老夫婦が私にこう言いました。

「そんなに遠慮しなくて良いんだよ。かわいいなと思って見てたの。うちも男の子3人育ててもう全員成人したんです。
大変だったけどあっという間に大きくなってしまうからどうか可愛がってあげてね。すぐ楽になっちゃうからね」

私は涙が止まらなくなり「ありがとうございます」というのが精一杯でした。

仕事、家事、育児にいっぱいいっぱいで余裕がなく、子供達の存在が誰かに迷惑をかけてると思っていた時に本当に救われた言葉でした。

きちんとお礼も言えずすみません。本当にありがとうございました。今子供達は反抗期真っ只中ですがあの頃よりは育児を楽しめています。


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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。

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