押井守監督の劇場版アニメ『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』がAmazonのPrime Videoで見放題配信される。

これまではPrime Video内でのレンタル・購入が必要だったが、劇場公開からちょうど40年となる2月11日(木)から、プライム会員なら無料で視聴できる。

※2月2日:配信中止となった点を追記

押井守の出世作となった『ビューティフル・ドリーマー』

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は1984年2月11日に公開。「うる星やつら」劇場版シリーズとしては2作目に当たる。

高橋留美子さんの連載デビュー作である同名漫画を原作に、TVアニメ版でもチーフディレクターだった押井守さんが監督/脚本を担当した。

諸星あたるやラムたちお馴染みのメンバーが、文化祭前日を繰り返す世界に捕われ、奇妙な体験を繰り広げながらループから抜け出すために奔走する“ループもの”。

その後『機動警察パトレイバー the Movie』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などを手がける押井守さんの出世作にして、原点ともいわれる作品だ。

SF作品として高い評価を獲得する一方で、同じく押井守監督の劇場版第1作との雰囲気の違いなどから、賛否両論のある作品としても知られている。

2月2日追記:『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のアマプラ配信が中止に

AmazonのPrime Video内、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の配信ページから、見放題配信日に向けたカウントダウンが消失。

記事公開時にはあった「まもなくPrimeで◯日以内に公開」のテキストがなくなり、これまで通り、レンタル・購入のみが表示されている。

1月31日17時に、Prime Videoの公式Xアカウントが投稿した2月の配信作品にも記載されていない。



原因は不明ながら、SNS上ではドラマ『セクシー田中さん』の原作者である漫画家・芦原妃名子さんが亡くなった件の影響を指摘する声も上がっている。

なお、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は長年、「原作者の高橋留美子さんと押井守監督との関係が悪化した」などと言われていたが、『週刊少年サンデー』2020年44号に掲載されたインタビューで高橋留美子さん本人が否定している。

高橋留美子の名作『うる星やつら』

『うる星やつら』は人気漫画家・高橋留美子さんの連載デビュー作。

地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女・ラムのボーイ・ミーツ・ガールを中心としたラブコメディ。

1981年から1986年にアニメ化。劇場版も6回にわたって制作されるなど多くの支持を集めた。

2022年には小学館創業100周年を記念して、選び抜かれた原作エピソードで完全新作として再びアニメ化。第1期は2022年10月から2クール連続放送され、第2期が2024年1月から放送されている。

※一部記述に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。