人間に多種多様な性格があるように、ゾウにもまたいろんな性格があるようだ。これまでの研究から象は家族や仲間を大切にし、人間に似た特性を持っているとされていた。
『Journal of Comparative Psychology』に掲載される新たな研究でも、象によって様々な性格を持っており、そうした性格は問題解決能力とも関係していることがわかったそうだ。すごく親近感が湧いてくるね。
【動物園の象の性格や行動を調査】
人間と違って象に自分の性格を語ってもらうことはできない。そこで米ワイオミング大学の研究グループは、アジアゾウ15頭とアフリカゾウ3頭の性格を調べるために、サンディエゴ動物園やスミソニアン国立動物公園などに協力を仰ぐことにした。
早い話が、日々のお世話を通じて象のことならなんでも知っている飼育係に質問して、その回答から性格を分析することにしたのだ。
だが、それだけではない。動物園内で象がほかの仲間と交流する様子や、見知らぬ物体(風船、焦げた丸太、ライオンやハイエナのおしっこ)に対して示す反応も観察した。研究グループによるならば、質問と観察が象の性格を知る一番信頼できる方法なのだそうだ。
この結果、象には「活発」「優しい」「攻撃的」「反抗的」「興奮しやすい」「いたずら好き」「恥ずかしがり屋」「社交的」といった性格があることが明らかになった。
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Elephant Novel Object Trial (Balloons)【性格と問題解決能力に関連性】
面白いことに、こうした性格は初めて体験する問題の解決能力にも関係しているようだ。
たとえば研究グループは、サルの研究ではよく使われる課題を3つ(ボックスボール、ロッドボール、トラップチューブ)ほど象に試してみた。いずれも少し工夫しないと中身が取れない物体をどうにかして取り出すというテストだ。
その結果、特に上手に問題を解くのは、性格が「攻撃的」あるいは「活発」と評価された象だったのだそうだ。
なお今回の実験では、テストをいくどか繰り返すことで、象の学習能力も調べている。
全体的に見れば、象は過去の経験から学び、だんだん問題の解き方が上手になったが、そうした学習能力が性格よって異なるということはなかったそうだ。
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Elephant Novel Object Trials (Burned Log) どうして性格と問題解決能力を絡めたのだろうかと、少々疑問に思った人もいるかもしれない。
研究グループによると、こうした研究が大切である理由の1つは、性格が象と人間との間に軋轢を生み出す要因になる可能性があるからなのだそうだ。
たとえば野生に生きる象は日々新しい問題に直面し、その解決を迫られている。もし特定の性格の象が積極的に問題解決に取り組むことがあるのだとすれば、そうした個体は農地に侵入してくる可能性が高い。そうなれば人間との間にトラブルが生じるのは避けられない。
今回のような研究をさらに進めれば、トラブルメーカになりそうな象がどの個体なのか予測しやすくなるのだそうだ。
References:UW Researchers: Elephants Solve Problems with Personality | News | University of Wyoming
記事全文はこちら:象は人間に似ている。内気なタイプから社交的なタイプまで様々な性格を持っている。象を知ることで仲良く共存できる。











