人間は宇宙で生まれ、地球は国立公園のような扱いになるだろう。ジェフ・ベゾス(Amazon創設者)の予言
 Amazonの創設者であるジェフ・ベゾス氏だが、今年CEOを退任し、現在は自身が設立した航空宇宙企業「ブルー・オリジン」で精力的に宇宙事業を進めている。

 今年7月には同社が開発した宇宙船「ニュー・シェパード」に自ら乗り込み、宇宙へ到達。
その後、大気圏に再突入し、無事帰還した。

 そんな宇宙に夢中なベゾス氏は11月10日、「Our Future in Space」と題された講演に招かれ、宇宙での体験や彼が見据える未来について語った。

 ベゾス氏は、人間は宇宙で生まれ、宇宙コロニーで生活するようになると予想、地球は国立公園のような場所となり、宇宙で暮らす人々が、旅行で訪れる観光地になるという。

宇宙に行き、パラダイムシフトを経験したベゾス氏 「宇宙に行くと、誰もがパラダイムシフトを経験をします」と、ベゾス氏は宇宙での体験を語る。宇宙から地球を見ることで、これまで当然だと思っていた価値観や認識、思想などが劇的に変わるというのだ。
私はそれを予測していました。
望んでもいましたし、心構えもできていました。それでもその体験は、想像を遥かに上回るものでした。

物の見方ががらりと変わって、圧倒的で心を揺さぶるほどに思い知ります。地球がいかに壊れやすいのかということを。

地上からは、大気も地球もとても大きく見えます。ですが宇宙から見えるのは、広大な真っ暗闇の宇宙と、この小さなゆりかごです。


私たちはこの世界で一番貴重な惑星を、どうにかして守らねばなりません


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有人宇宙飛行、アマゾン創業者のベゾス氏ら無事帰還数世紀のうちに人類は宇宙で生まれ、地球は国立公園のような扱いに ベゾス氏はいずれ、人類のほとんどが宇宙へ進出すると考えているようだ。
いずれは何百万人の人たちが地球から宇宙へ出ていくでしょう。それはブルー・オリジンのビジョンでもあり、大勢の人たちが宇宙で活動するようになると考えています。

今後数世紀のうちには、ほとんどの人たちが宇宙で生まれるようになるでしょう。そうした人にとっては、宇宙が故郷です。

宇宙コロニーで生まれ、宇宙コロニーで暮らします。
地球を訪れることもあるでしょうが、私たちがイエローストーン国立公園に行くような感じではないでしょうか


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太陽系なら1兆人が暮らせるとベソス氏 ベゾス氏は、地球が「特別なところで、けっして壊してはいけない」と訴える。そして、そのためにはやはり宇宙進出が鍵を握っているようだ。
地球で暮らせるのは、せいぜい100億人といったところでしょう。それでも地球を壊さないで暮らすにはどうすればいいか、懸命に考えねばなりません。一方、太陽系なら1兆人が暮らせます。

火星をテラフォーミングするなど、劇的なことをするとします。
とても難しいことですが、可能だったとしても、地球が2つになる程度です。100億人から200億人にはなりますね
宇宙人はいると考えている 地球にはすでに宇宙人が訪れている。そんな説も実しやかに囁かれているが、ベゾス氏は懐疑的であるようだ。

 ただし、その存在については肯定的だ。
その可能性はかなり低いのではないでしょうか。もし過去にそうしたことがあったのだとしたら、もうすでに知られているのではありませんか?

ただ宇宙人がいるかどうかと言われれば、おそらくいるでしょうね
References:Jeff Bezos: "The Solar System Can Support A Trillion People," Earth Will Be Preserved Like "Yellowstone National Park" | Video | RealClearPolitics / written by hiroching / edited by parumo

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