
ここまで安い!ジェネリック家電最新事情
トレンディなキーワードを深掘りする<初耳トレンディ>でこの日取り上げたのは、一流家電メーカー8社以外の中小企業が生産・販売する「ジェネリック家電」。「ジェネリック家電推進委員会」代表理事の近兼拓史さん、家電ライターの藤山哲人さんと伊森ちづるさんがその魅力を語った。
まずは、ジェネリック家電の安さをチェック。スタジオに運び込まれた「4合炊き炊飯器」「電子レンジ」「テレビ(32型)」「サイクロン式掃除機(コードタイプ)」「冷蔵庫」「洗濯機」6点の合計金額はいくら?
ゲストの岡田結実は「普通だったら30万円くらいだと思うので、(その半分の)15万円!」、千原ジュニアは「コミコミで10万円」と予想したが、正解は6つ合わせて68,198円(税別)。あまりの安さにゲスト陣が全員椅子から立ち上がり「えーっ!!」と絶叫した。
4合炊き炊飯器(s!mplus)は一流メーカーなら2万円ほどのところ5,436円、掃除機(s!mplus)も同じく一流メーカーの4分の1ほどの4,981円。冷蔵庫(maxzen)は14,527円、32型テレビ(同)は18,000円、洗濯機(同)は19,818円、そして電子レンジ(Comfee)は5,436円(すべて税別)と、どれも驚きの価格。藤山さんは「(機能も)一流メーカーと変わらないぐらいです」と太鼓判を押す。
このほか、一流メーカー製なら3万円も当たり前というトースターも「アラジン グラファイトトースター」(千石)なら14,080円(税込)。3~4万円も珍しくないホームベーカリーが「おうちベーカリー」(シロカ)なら10,980円(税込)。通常1本1万円以上するヘアアイロンも「SALONIA」シリーズ(I-ne)なら1本2,000~3,000円台と、驚きの低価格だ。
ジェネリックならではの"スキマ"のモノづくり
ジェネリック家電の特徴は「安さ」と「性能の良さ」。一流家電メーカーと同じ工場や同等レベルの部品を使っていたり、一流家電メーカーで技術者として働いていた人材を積極採用することで、安さと性能を確保している。一流家電メーカーは次から次に最新製品を開発していくため、一つ前の技術をジェネリック家電に提供することも多いのだという。
そして、ジェネリック家電のもう一つの魅力は、近兼さん曰く「大手の目が届かない"スキマ"でほしいものを作る」発想力。
主婦でもあるライターの伊森さんが紹介したのは「2段式超高速弁当箱炊飯器(THANKO)」(7,255円+税)。見た目はごく普通の弁当箱だが、中に水と米を入れ、コンセントにつなぐと炊飯器に。上の段にはおかずを入れることもできるという驚きのアイデア商品に、スタジオでは「マジ!? 炊いちゃうの?」と驚きの声が上がった。
こうした企業努力の甲斐あって、近年ではジェネリック家電の認知度もアップ。かつては主にホームセンターで売られていたジェネリック家電が、最近では有名家電量販店でも取り扱われるようになっている。
知っておきたい!B級家電との見分け方は?
「お店でジェネリック家電を買う分には何も問題ありません」と藤山さん。注意したいのは、インターネット通販で購入する場合だ。残念ながら、ネット上には粗悪なB級家電も数多く存在するという。
1つめは「購入前にインターネットで会社名をチェックする」こと。
ジェネリック家電メーカーは規模が小さく、一つの技術に特化しているケースが多い。そのため、会社名を調べることでどの分野に特化しているかがわかり、高性能な製品かどうかを見極める助けになる。
そして2つ目が、「サクラチェッカー」というサイトの存在だ。
「サクラチェッカー」のサイトを開き、気になっている通販サイトの商品URLを入力する。すると、価格やネット上の評価、実際に購入した感想などその商品にまつわるネット上の情報をAIが瞬時に判断し、その商品の危険度を表示してくれる。数値が高いと悪徳業者のB級家電である可能性が高いという。
選び方しだいで低価格・高性能の製品に出会える「ジェネリック家電」の世界の奥深さに触れたこの日の放送。視聴者からも「ジェネリック家電という言葉があるのも知らなかった」「これからはジェネリック家電も検討しよう!」の声が上がっていた。
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