8月20日も各地で日差しが強く照りつけ、大阪は35度を超え2日連続で猛暑日となりました。

再び強まりだしている残暑はいったいいつまで続くのか?そして19日に発生した台風18号の日本への影響は?MBS前田智宏気象予報士が詳しく解説します。

※20日午後4時ごろに放送した内容をもとに記事を構成※

出口見えない暑さ…9月前半にかけて長期戦へ

連日予想最高気温が上方修正されていて、暑さの出口がなかなか見えない状況が続いています。先週は比較的に気温が低めだったこともあり、体感的にはなおさら体にこたえる厳しさとなっています。

このぶり返した暑さは、それほど長続きしないと当初は予想されていました。しかし、最新の予想最高気温によると、この先も連日猛暑日が続く見通しで、前田智宏気象予報士は今週末に暑さのひと山が来る可能性があると話します。

22日(土)~23日(日)にかけて所により予想最高が38℃に迫る見込みで、まさに真夏の暑さが戻ってきそうです。

さらに、8月20日に発表された最新の1か月予報によると、9月の前半ごろまでは平年よりも気温の高い状態が続く見通しです。この厳しい暑さとの戦いは、もう少し長期戦になっていきそうです。

「台風18号」は週末から明けごろに沖縄などに影響か

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暑さがこれほどまでにぶり返してしまう大きな原因として考えられるのは「台風」。台風が間接的に暑さを強める働きをしているということです。

20日正午現在、日本のはるか南東の海上にある台風18号は、今後だんだんと勢力を強めながら北西へ進み、23日(日)ごろには「非常に強い勢力」に発達して日本列島へ接近する見通しとなっています。

来週前半には強い勢力を保ったまま沖縄や南西諸島の近くまで近づく見込みだということで、警戒が必要です。

関西からは距離が離れているにもかかわらず関西の暑さに影響する理由は、台風が夏の「太平洋高気圧」をパワーアップさせてしまう仕組みにあるようです。

遠く離れた台風が日本周辺の高気圧を強める なぜ?

【猛烈残暑】台風18号で高気圧が「パワーアップ」か…身体に堪える暑さはいつまで続く?週末に気温の「ひと山」ありそう【MBS前田気象予報士解説】
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高気圧は上空から下に空気が降りてくる「下降気流」が強まる状態、低気圧は周りから空気が集まって上昇する「上昇気流」が強まる状態となります。この上昇気流によって水分が持ち上げられるため、低気圧の上空では雲ができやすくなります。

また、上昇気流で上に持ち上げられた空気は、限界の高さに達すると周囲に広がっていき、別の場所で降りていくことになります。

その空気がちょうど高気圧と重なることで、下降気流がさらに強化されます。

こうして巡り巡って、台風が太平洋高気圧のパワーを強めてしまう可能性があるということです。

今週末にかけて太平洋高気圧が北への張り出しが強まり、23日(日)にはパワーアップした領域が関西エリアをすっぽりと覆う形になる見込みです。台風から離れているため風が強まることはなく、むしろ高気圧の影響で気温が上がり、蒸し暑い状態が続くことになりそうです。

平年上回る台風の発生 要因の一つに「海面水温の高さ」

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今年はダブル台風やトリプル台風が発生するなど、台風が多い印象があるかもしれません。

実際に8月終わりまでの台風の発生数は平年で13.6個ですが、今年は平年を上回る18個発生しています。

発生数が多い大きな要因の一つが「海面水温の高さ」です。前田気象予報士は、「台風にはまだまだ警戒が必要で、強い台風が発生するリスクがこの先大きくなるおそれがある」と話します。

台風リスク増の背景に「エルニーニョ現象」

背景にあるのが、過去にないほど強まっているという「エルニーニョ現象」です。

エルニーニョ現象とは南米ペルー沖などの海面水温が高くなる現象のこと。これにより広い範囲で水温が高くなっているため、温かい海を通過する台風は強いエネルギーを得てパワーアップしながら日本に接近してくることになります。

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現在、南米周辺の広い海域では平年よりかなり高い海水温が観測されています。

これから9月にかけて本格的な台風シーズンを迎えることになります。

かつてない強さのエルニーニョ現象の影響により、今後も次々と台風が発生したり、勢力の強い台風が発生するリスクが高まっています。

引き続き熱中症などの暑さ対策を続けると同時に、台風への備えと心構えをしっかり持っておくことが重要になりそうです。

(2026年8月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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