株式会社リクルートが発表した「SUUMO住み続けたい街ランキング2026 関西版」。兵庫県西宮市の「さくら夙川」をはじめ、西宮エリアの駅がトップ10に相次いでランクインする結果となりました。

さらに、大型開発や住民による温かいコミュニティづくりを背景に、前回から100位以上も大躍進を遂げた“意外なあの街”や、新設された「子育てしやすい街」「美味しい街」など、注目のエリアが目白押しです。

あなたが普段暮らす街や気になっているあの駅は、一体何位にランクインしているでしょうか?注目のランキング内容を詳しく紹介します。

総合1位は「さくら夙川」 西宮エリアの4駅がトップ10入り

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住み続けたい街(駅)の総合1位には、前回2024年の調査の4位から順位を上げた兵庫県西宮市の「さくら夙川」(JR東海道本線)が初めて選出。調査によりますと、「街の住民がその街のことを好きそう」「地域の食文化を楽しめる」といった項目で高い評価を得ました。

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周辺にある桜の名所「夙川公園」や、2021年に開業した商業施設「夙川グリーンプレイス」、地元で開催されるマルシェなど、住民の愛着や交流機会を育む環境が背景にあるということです。

夙川・西宮・香櫨園もアツい

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また、5位の「夙川」(阪急神戸線)、8位の「西宮」(JR東海道本線)、9位の「香櫨園」(阪神本線)を含め、西宮エリアの4駅がトップ10に入りました。

自治体別で1位だったのは…

住み続けたい街(自治体)のランキングでは、「大阪市福島区」が1位となりました。「不動産の資産価値が高そう」や「メディアによく取り上げられて有名である」、「魅力的な商店街がある」といった魅力項目で高い偏差値を獲得しています。

大阪府1位は「谷町九丁目」 滋賀県1位は小説の舞台で話題「膳所」

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府県別の住み続けたい街(駅)ランキングでは、大阪府の1位に総合6位の「谷町九丁目」(地下鉄谷町線)が選ばれました。主要な路線が交差しアクセスが良いほか、周辺は有名な私立学校が立地する文教エリアでもあります。

また、2030年以降の着工を目指して近鉄グループホールディングスによる大規模な再開発計画が検討されているエリアでもあります。

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滋賀県の1位には、住宅供給が進み、2024年に本屋大賞を受賞した小説『成瀬は天下を取りに行く』の舞台としても話題となったJR琵琶湖沿いの「膳所」が選ばれました。

新設ランキング「子育てしやすい街」 初代1位は新駅の「箕面船場阪大前」

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今回の発表では、街の魅力項目を基にした「子育てしやすい街ランキング」と「美味しい街ランキング」も初めて発表されました。

子育てしやすい街(駅)ランキングで1位となったのは、2024年に開業した北大阪急行の「箕面船場阪大前」です。

駅前広場には約71万冊の蔵書数を誇る「箕面市立船場図書館」などの教育・文化施設が集積しており、知の拠点となっていることが評価されました。

箕面市が「子育て・教育世界一」を掲げ、公教育の質の向上に取り組んでいることも背景にあります。

SUUMO副編集長の笠松美香さんは「上位の街は、交通や買い物の利便性に加え、住民にとって大切な場所や風景を守りながら進化を続け、その変化を心地よく受け入れている街ではないか」とコメントしています。

「美味しい街」 駅1位は「県庁前」自治体1位は「神戸市中央区」

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続いて「美味しい街ランキング」。駅のランキングで1位となったのは神戸市の中心部、地下鉄西神・山手線の「県庁前」です。地域の食文化を楽しめる点や、コストパフォーマンスが良い飲食店の存在などが評価を集めました。

2位には「元町」(JR東海道本線)、3位には「天神橋筋六丁目」(地下鉄堺筋線)が続いています。

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自治体のランキングで1位となったのは「神戸市中央区」です。商店街の魅力や飲食店の雰囲気・センス、地域の食文化を楽しめる点などで高い評価を得ました。2位には「大阪市北区」、3位には「神戸市灘区」がランクインしています。

「子育てしやすい街」「美味しい街」なぜランキング新設?

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今回、「子育てしやすい街」「美味しい街」のランキングを発表した背景には、住む人のライフスタイルや価値観に寄り添った切り口で街の魅力を伝える目的があると笠松さんはいいます。

総合ランキングでは上位ではないものの、例えば子育て世代や食を通じたコミュニティを重要視する人にはおススメの街など、住まい探しの新たな価値基準を伝えたいとしています。

「128位→15位」ランキング急上昇の街!グラングリーン大阪が背景か

前回調査の125位から今回15位と大きく順位を伸ばした街(駅)が、「野田」(JR大阪環状線)です。

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背景には、2024年9月に先行まちびらきした「グラングリーン大阪(うめきた2期)」の存在が絶大だといいます。

下町情緒や独自の飲食文化、梅田まで自転車圏内という元からあった魅力に、「世界最大級の都市公園が日常づかいできる」という圧倒的な環境価値が加わりました。

野田周辺には、複数のタワーマンションの計画もあり、まだまだ住民が増える余地があるといいます。

「都心の利便性を享受しながら、休日はすぐそばの広大な緑の中でリフレッシュできる」理想的な職住近接ライフが実現したことがより住み続けたいという気持ちにつながったのではないかと笠松さんは見ています。

【注目】空き家をリノベしたカフェや個人店がたくさん!「南田辺エリア」の躍進

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SUUMOの笠松さんが注目しているのが、前回69位→今回25位とこちらも大幅に順位を上げた「南田辺」(JR阪和線)の周辺エリアの躍進です。

このエリアでは野田の大規模開発とは対極の「ボトムアップ型の価値向上」が起きているといいます。

「この一帯(昭和町~南田辺周辺)では、昭和の長屋や空き家をリノベーションし、個性的なカフェやショップへと再生する動きが活発です。特筆すべきは、地域住民が地元の個人店を買い支える『バイローカル(Buy Local)運動』が深く根付いている点です」(SUUMO副編集長・笠松美香さん)

この10年でエリア内に70店舗以上の新規出店が生まれ、地価も大きく上昇しているのだそう。

チェーン店にはない“ここにしかない店”とのつながりや、顔の見える温かいコミュニティが、住民に『この街から離れたくない』と思わせる強い求心力となっているのではないかと笠松さんは分析しています。

【意外】前回から100位以上UP!閑散とした施設が一新…休日は西宮方面から訪れる人も増加

笠松さんが「意外なランキング急上昇の街」として挙げたのが、「アイランド北口」(六甲アイランド線)です。前回の167位から100位以上も順位を上げ、今回29位となりました。

前回からの変化は「ROKKO i PARK」がオープンし、施設内に人気スーパー「ヤマダストアー」ができたことだといいます。

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大型全天候型キッズパーク「ザキッズ」や、体験型スポーツアミューズメント施設「KOBE SUPER STADIUM(神戸スーパースタジアム)」など、関西圏でも有数の大型エンタメ施設が併設され、これまで閑散としていた旧神戸ファッションプラザのイメージから一新しました。

「雨天や夏の猛暑でも子どもを長時間思い切り遊ばせられる」、「ザキッズで遊んで、ヤマダストアーでお弁当や惣菜を買って施設内で食べるコースが定番」といった声も聞かれたということです。

これまで休日は三宮や大阪などの“島外”へ出かけることが多かった住民の動線が逆転し、西宮・東灘方面から訪れる人も増えています。

「六甲アイランドは計画的に開発され、今後は新築の住宅が建てられる余地はないのですが、中古マンションは豊富にあります。多く人が住まわれる中で、買い物問題や施設の衰退の雰囲気が一新されると、この街に住み続けたいという気持ちがぐっと上がるのも納得がいきます」(SUUMO副編集長・笠松美香さん)

住み続けたい街は「自分らしい豊かな日常が送れる街」

今回の「住み続けたい街ランキング」において、住民が街を評価する重要軸は、都心へのアクセスといった単一的なものだけではなく、自分らしい豊かな日常が送れる(=住み続けたい)かどうかという点だと笠松さんはいいます。

野田の「メガパーク隣接」、南田辺エリアの「コミュニティと個人店」などは、住民がその街に住む意味や愛着を再確認できる要素で、今回のランキング大幅上昇の背景にあるのではないか、と総括しています。

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