女性アイドルグループ・さんみゅ~の最新シングル『トゲトゲ』(10月7日発売)の作詞作曲を、タレントのベッキー(31)が手がけることがわかった。

 さんみゅ~は、桜田淳子(57)、松田聖子(53)、早見優(48)といった人気アイドルを多数輩出してきた芸能事務所・サンミュージック初となる女性アイドルグループ。

同事務所といえば、ここ最近ではベッキーをはじめ、カンニング竹山隆範(44)や小島よしお(34)などのバラエティで活躍する面々が目立っており、彼女らはアイドル王国復活の旗振り役を担うべく結成された。

 「明るく 元気に爽やかに 21世紀最初の純白アイドル」をキャッチフレーズに超正統派アイドルとして生まれたさんみゅ~は、2013年1月リリースのシングル『くちびるNetwork』(ポニーキャニオン)でメジャーデビュー。すでにデビュー時からメンバーが若干入れ替わっており、現在、山内遥(21)、西園みすず(20)、木下綾菜(19)、小林弥生(19)、野田真実(19)、長谷川怜華(19歳)、新原聖生(にいはら・せな/16)の計7名で活動している。ちなみに『くちびるNetwork』は、1980年代に活躍した伝説のアイドル、故・岡田有希子(享年・18)の楽曲をカバーしたもので、発売当時は往年のアイドルファンの間で大きな話題にもなった。

 だが、事務所は「ゆくゆくはソロでも通用するアイドルを目指す」と意気込んでいるものの、お世辞にも知名度が高いとはいえず、今回のベッキーによる楽曲提供が伝えられると、「アイドルっていろいろいるんだね」「今のサンミュージックにアイドルいたんだ」と皮肉めいた声も上がっている。

 そんな状態からの脱却をはかっているのか、少しばかり方向転換するようだ。


 サンミュージックによると、ベッキーが手がける楽曲は、これまでの作品とは180度変わってクールな仕上がりになっているという。ステージ衣裳もベッキーがデザインしたとのことで、デビュー以降、白を基調とした爽やかなイメージを貫いてきたが、セクシーな雰囲気に挑戦する。すでに公開されているイメージカットでは、黒のホットパンツをはいて太ももをあらわにした大胆な格好となっている。

 アイドルのセクシーショットとなれば単純に喜ぶ人も多いだろう。しかしデビュー当時からのファンからは急な路線変更に戸惑う声も聞かれる。さらには楽曲を提供するベッキーの実力に疑問符を投げかける人まで。
確かにベッキーは、本人名義のほか「ベッキー♪♯」としても音楽活動をしているが、オリコンシングルランキングでは2010年に発売された『冬空のLoveSong』(EMI Records Japan)の9位が最高で、人気と知名度を考えれば少し寂しい実績といえる。ベッキーの楽曲に不安を抱くさんみゅ~ファンがいるのも仕方がないのかもしれない。

「音楽的な仕上がりはともかく、ベッキーさんの意気込みは強いものがあり、レコーディングにも同席したそうです。可愛い後輩のためにひと肌脱ごうという気持ちが強いのでしょう。これまでの報道を見るに、さんみゅ~の最新曲にもかかわらず、ベッキーさんの名前を前面に押し出したプロモーションを展開していますから、今後はそろって露出する機会もありそうです。発売に向けてベッキーさんの出演するバラエティにさんみゅ~が呼ばれることも考えられますね。
事務所的にもそうした露出の方法を狙っているのかも」(芸能ライター)

 ベッキーの手によるちょっぴり大人びた路線への挑戦が功を奏すかはわからないが、さんみゅ~にとって大きな試みとなることだろう。アイドル戦国時代といわれる今の芸能界で、正統派がどんなセクシーショットを披露してくれるのか楽しみな人も多いハズ。あまりベッキーが前に出すぎなければいいが...。
(文=kamei)