タレントの山田邦子(63歳)が、12月25日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。審査員を務めた「M-1グランプリ2023」の最後、お笑いコンビ・さや香に発した言葉の真意や、“採点の基準”などについて語った。


番組はこの日、「M-1グランプリ2023」で審査員を務めた山田がゲスト出演。「納得できる審査」について考えた。

「M-1グランプリ2023」から一夜明け、生出演した山田は「声がガラガラ。大会が終わったらすぐに帰れるわけではなくて、審査員も取材が続く。『さや香の悪口をなんで言っちゃったんですか?』とか(笑)」と話し、笑いを誘った上で、表彰式で発言した「さや香の最後のネタ、全然良くなかった」に言及。

山田は「悪口じゃないのよ。
決勝に残った他の2組はコメントされていたのに、何も触れられないなんて可哀想じゃん!」と振り返った。

また、「M-1グランプリ」の審査について、山田は「M-1と競馬ファンは似てる。『これは絶対に来る!』と分析して楽しんでいる人が多い」とした上で、「みんなと私の分析が違うと、3月までいろいろ言われちゃう(笑)。批判されるから、審査員のオファーをお断りする人も多いみたい。私はこの番組が大好きだったから、『ラッキー!』と思ったけど」と明かした。

番組MCを務めるカンニング竹山は「いろんなテレビ局でお笑い大会をやっているけど、M-1だけが『審査がおかしい』と言われる。
これはみんなが楽しんでいる証拠で、熱くなっちゃってるんですよね」とコメントした。

自身の審査基準について、山田は「点数が10点満点だったらやりやすいけど、100点満点のM-1は『91点の92点の差は?』と問われて難しい。自分の中で『スベったな』『このギャグは減点』と根拠を持っているけど、そんな細かいところじゃなくて、“面白いか、そうじゃないか”とシンプルな採点を心掛けた」と明かすと、カンニング竹山は「視聴者が審査する方法もあるけど、邦子さんのようにお笑いをやっていた人が審査してくれる方が、出場芸人としては嬉しい」と持論を展開。この話を受けて、山田は「決勝戦のさや香はお客さんではなく、審査員に挑戦してきた。お客さんにはウケなかったし、優勝できなかったけど、漫才に命を懸ける根性を見せてくれて、さや香のことは特に好きになった」と笑みを浮かべた。

さらに「M-1グランプリ」について、カンニング竹山は「批判されるかもしれないけど」と前置きした上で、「そんなにM-1に興味がなくなってきちゃってる。
現役で漫才をやってるときだったら興味あったと思うけど、もう20年離れてるから漫才の技術が分からない。だから『みんな面白いね』って評価になっちゃう」と本音を告白。その一方で「M-1は現代のメディアと相性の良いコンテンツだと思う。番組を3時間見続けるだけではなく、話題になったネタだけを掻い摘んで見ても、楽しめるように出来ている」と話すと、山田は「だから審査が大変なのよ。審査によってどこを“つまみ食い”するか決まってくるから。もう責任重大」と頭をかいた。