ウトウトしている最中に体が突如、勢い良く落ちていき、「ビクッ!」と痙攣して目が覚めた経験は誰しも1回くらい経験をしているだろう。

これは体が無意識に動く不随意運動のひとつとして誰にでも起こる現象で「ジャーキング」という。
人間だけのみならず犬や猫の体でも起こることがある。

ウトウトしかけたところで落下感を味わうのは、授業中や仕事中でも、夜ベッドの中でも、眠りかけたときにも起こる現象なのだ。実際には落下していないのに落下感があるため、身体が無意識にビクッとなる。

睡眠中の痙攣現象「ジャーキング」
ジャーキングが発生する部分は脚や腕、頭など人によって様々で、発生する回数は1回だけの場合もあれば連続して起こる場合もある。

睡眠は一般的にノンレム睡眠から始まり、その後にレム睡眠へと移行。
入眠時に発生するジャーキングは、脳の働きが不安定な時に脳が間違った指令を体に向けて出してしまうことで脚や腕の筋肉が動いてしまう現象。

実はジャーキングが起こる原因はまだ完全には解明されていない。しかし、ジャーキングが起こるのは、寝入りばななど睡眠が浅いときに限られ、身体が極度に疲れているときや精神的なストレスが強くかかっているとき、睡眠姿勢が快適ではないときに起こりやすい。


また、音に反応して起こることも多く、特に睡眠が浅いタイミングで急に話しかけられたり、耳元で大きな音がしたりするとけいれんが長く続いたり頻繁に起こったりするときは、周期性四肢運動障害という病気が原因であることも一部考えられる。
気になる場合はなるべく早く医師に相談してみるとよいであろう。症状が極端にひどい場合は「周期性四肢運動障害」という病気の可能性が疑われる。

周期性四肢運動障害とは睡眠中に「足先の痙攣」「膝蹴りのような動き」「肘を素早く曲げ伸ばしする動き」などを繰り返してしまう症状で、年齢と共に発症率が高くなる病気。

ジャーキングと周期性四肢運動障害の違いは痙攣する時間の長さと回数で、ジャーキングがごく稀に発生する瞬間的な痙攣であることに対し、周期性四肢運動障害は0.5~10秒程度続く痙攣が何度も起こり、重症の場合は1時間に50~100回の痙攣が起こることもある。

基本的にこの現象は心身ともに不安定な状態であると陥る可能性が高くなるので自分に合うリラックス法や快眠法を用いり、気持ちをほぐしてから就寝に臨むことが何よりも大事だ。

『RAYCOP』
『市田商店』:2015年9月15日
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