ミュージカル『刀剣乱舞』、MANKAI STAGE『A3!』など人気舞台で活躍する北園涼さんに独占インタビュー!発散の年だったという2019年を振り返り、2020年への意気込みなどたくさんのお話を伺いました。
前年に抱えていた思いを発散させた2019年
――昨年1年間も注目の舞台に出演されました。その前年、2018年は自分の中でまだまだだな、という思いや、くすぶってた時間もあったんです。
北園涼「2020年も様々な時間を共有したい」独占インタビュー画像1
――出演した作品は、それぞれ色合いが違いましたね。最初は『A3!』(MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN & WINTER 2019~)でした。
共演の皆さん、それぞれいろいろな現場を踏んだ力のあるキャストの方が集まっていたので、すごく勉強になりましたし、この人たちの中でできるというのが、特別な時間だったなと思います。
さらに舞台『魍魎の匣』では、いわゆる「2.5次元」という括りではなくて、普段テレビで見てる方たちだったり、宝塚で活躍されている方だったりと出会い、共演させていただいて、学ぶことも多かったです。今までの現場とはガラッと違って、稽古の段階で作っていくなかでも、役者のほうが提案するというような場面もあって、こういうのもあるんだと思いました。
――そして、夏には舞台『乱歩奇譚 Game of Laplace~怪人二十面相~』。
これも思いが深いですね。完結編でしたから、今まで以上に気合を入れていましたし、たくさんの方に愛されている作品なので、僕らがちゃんと締めくくらないと、という思いで大きな責任を感じながら作品と向き合いました。
――そして現在は、ミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019 の日々(取材時)。
各地を回らせていただいているので、土地によってお客さんの反応が違いますし、「待っててくれたんだ」という気持ちもステージ上で感じています。最後まで気を引き締めて駆け抜けたいです。
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自分で作詞はもちろん、作曲までできるようになれたら
――昨年は、2月にシングルリリース、10月にアルバムリリースと、音楽活動も大きく動き出した1年でした。音楽活動に関してはまだ始まったばっかりですけど、またひとつ新しいことに挑戦できたので良かったなと思います。
自分の人生、挑戦し続けるというのは常に思っているんですけど、ただ挑戦するというだけじゃなく、これをしっかりと届けられるようにしていきたいと思っています。
始めただけ、にならないように、ここからどんどん大きく成長していければと思います。
――以前にお話をうかがった時、10月の1stライブが楽しみでもあり、どんなリアクションをいただくか不安な面もある、とおっしゃっていたんですけど、いざやってみていかがでしたか?
本当にやってよかったです。率直に嬉しかったですね。
またやりたいなと思いましたし、またああいう時間を共有したいなと思いました。
――緊張はどうだったんですか?
めちゃめちゃ緊張しました(笑)。
1日2回公演だったんですけど、1回目はとくに。
リハで結構喉がしんどかったんですよ。これ持つのかな?と思ってやってたんですけど、なんとかギリギリ本番にいけて。かなり力が入ってしまって、1回目は硬くなりました。その分、2回目はだいぶペースもつかめたかなと思います。
――2月に2ndライブも控えていますね。
1stライブで感じた思いをさらに活かして、どう盛り上げるか、どう届けるか。1度経験したことで、また違った気持ちで向き合えると思うので楽しみですね。
――今後の音楽活動は。
いつか自分で作詞はもちろん、作曲までできるようになれたら、と思っています。これまでも、ちゃんと自分が伝えたいことを伝えられたと思うし、なぜ音楽をやりたいかというのも、ちゃんと伝わったと思うので、さらにしっかりと届けられるようにしていきたいです。

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――舞台や音楽活動と同様、映像のお仕事も動いていたと思うのですが、『BLOOD-CLUB DOLLS2』が2020年夏公開ですね。期待してほしいです。まだ詳しいことは言えない部分もあるんですけど、火を使ったシーンがあったり、桜の下で戦うシーンがあったり、映像としてどんなふうに完成していくのか、自分自身でも楽しみにしています。
――ビジュアルはもう出ていましたが、着物姿なんですね。
そうなんですよ。衣裳が変わっちゃって(笑)、その辺もどうなるのか。そういうところも『BLOOD』らしい世界観ですね。
――映像作品に入る時は、気持ちの面、または準備の部分で違うところはありますか?
現場にもよるんですけど、この『BLOOD』に関しては、かなり苦労しますね。そのシーンが台本を読んだだけではどうなるかわからない部分もあって、「これってどういうことですか?」みたいな話をかなりして、共演者とも話をして撮影に入っていくという感じなんです。そこもこの作品の面白いところでもありますね。

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初めて高い寿司を食べに行きました(笑)
――一方、プライベート面に関してもうかがえればと思うのですが、2019年を振り返って印象的な出来事は?なんだろうなぁ。今パッと浮かんだのは寿司(笑)。初めて高い寿司を食べに行きました(笑)。
――いわゆる高級店。
一回本物の寿司を東京で食べてみよう、って銀座に友達と行ったんです。やっぱりとんでもなく美味しかったですね。何ヶ月に1回でもいいから、こういう最上級のものを食べたいですね。
――ある意味、未知の世界を知るのは大事かもしれないですね。
ああいう最上級の感覚を知るっていうのも大事ですよね。まぁ、普段は朝、ファストフードで食べたりしてて、それも全然いいんですけど、たまには、至福の味というか至福の時間を味わいたいなと思います。
――最後に2020年の北園涼、こういうところを見て欲しいという思いを聞かせていただければと思います。
2020年、『A3!』(MANKAI STAGE『A3!』 ~WINTER2020~)はもう発表されていますが、今から楽しみですね。幸せな時間をお届けしたいなと思いますし、過ごしたいなと思います。
まだ情報解禁になっていない作品もいくつかありますし、音楽活動もまずは2月23日、24日の2ndワンマンライブを最高の時間にしたいと思っています。
ぜひ、様々な時間を一緒に共有できたら嬉しいです。

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北園涼(きたぞの・りょう)1992年2月9日生まれ、鹿児島県出身。
公式サイト●https://ryo-kitazono.com/
撮影/笹井タカマサ
スタイリング/小田優士
ヘアメイク/Haruka(Lomalia)
取材・文/田部井徹(トリーヌ)