発汗量の多いアシュタンガヨガでは、スリットが入り動きやすく、速乾性も高いランニングショーツを愛用。


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ヨガウェアをルーツに持つルルレモンに勤めているだけあって、新谷さんの朝は早い。


週5回のアシュタンガヨガをルーティンにしてから、仕事もプライベートも、より充実感が高まった。


朝イチの緊張感が一日を楽にしてくれる

アシュタンガヨガとは、決められた動作、呼吸、視線を途切れることなく順番にとり続けるヨガの流派のひとつ。

それを毎朝の日課にしているのが、ルルレモン六本木ヒルズ店でアシスタントストアマネージャーを務める新谷浩平さんだ。

ヨガと聞くと、己を厳しく律し、食生活もストイックな姿をイメージするかもしれないが、「ジャンクな食べ物、大好きです」と新谷さん。そう答えてくれた屈託のない笑顔からは、求道者然とした雰囲気は微塵も感じられない。

持ち前の明るさで周囲の皆を引き込む彼の接客で、ルルレモンのファンになる客が後を絶たないそうだ。


「幼少期からバスケットボールをしいていて、部活、セミプロ、ストリートとあらゆる形で親しんできました。

ルルレモンのメンバーにアサインさせていただく前は、バスケットボールとコーヒー、ライフスタイルをクロスオーバーさせた『スポーティーコーヒー』というコーヒースタンドを仲間と立ち上げました。

そこではコーヒーを提供するだけでなく、ランニングやヨガ、バスケットボールなどアクティビティのコミュニティとしての場も提供していました」。

とはいえ、そのときはヨガ、しかもひと際ハードなアシュタンガヨガにここまでハマるとは夢にも思わなかったそう。きっかけは2年前、大阪の友人が主催する太陽礼拝に参加したことだった。

「コロナが流行し始めたときのこと。
オンラインで太陽礼拝に参加したんです。そのときに『30分で終わるから参加してみなよ』と友人に声をかけられ、そこから毎朝のルーティンになりました」。

程なくして、今度は業務でアシュタンガヨガの日本の第一人者、更科有哉さんと関わる機会が訪れる。早朝のスタジオレッスンへと誘われ、すっかりハマってしまったのだ。

「自分にとって、体力が衰えていったり理想の体型から離れたりすることが何より我慢ならないんですよ。それを解消してくれるのが肉体的にハードなアシュタンガヨガでした」。

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ルルレモンの新谷さんが超ハードな“アシュタンガヨガ”を早朝・週5で実践するワケ

ルルレモン六本木ヒルズ店 アシスタントストアマネージャー 新谷浩平さん Age 35●1987年、兵庫県生まれ。ルルレモン六本木ヒルズ店のアシスタントストアマネージャー。前職のスポーティーコーヒー勤務時にはルルレモンのアンバサダーに選ばれ、本国カナダで行われるアンバサダーサミットに日本代表として参加した経験も。


団体スポーツは相手がいないと成立しない。その点、マット一枚さえあればどこでもできるアシュタンガヨガは、「面倒くさがり」を自称する新谷さんの性にも合っていた。

「団体競技には団体競技なりの楽しさがありますが、自分次第で追い込める点が今のライフステージに丁度良かったのかもしれません。


ヨガのために早起きをするようになってから、いいことしかないというのが率直な感想です。

出勤前の時間を有効活用してメールチェックなど仕事のTO DOを効率的に片付けられますし、朝イチの緊張感のおかげでその後の時間帯もテンション高く過ごせます。

寝坊して罪悪感に苛まれることもなくなりました(笑)。密度がぐっと増して、一日を楽にしてくれるんですよ」。

とはいえ、毎朝早起きするのは正直キツくないのだろうか。

「ルルレモンが大切にしている言葉のひとつが『インテグリティ』です。
これは自分の考えや信念は継続した行動でしか伝わらない、というもの。

だから毎朝アシュタンガヨガを行うことを職場の仲間や友人に共有し、その姿をSNSで発信することがモチベーションになっています。

最近は職場のチームメンバーもヨガに通い始めてくれるようになりました」。

自分の姿が誰かの人生を少しでも良くするきっかけになるなら、それが何よりの喜びと新谷さん。だから己と向き合う朝のアシュタンガヨガは、新谷さんに欠かせないのだ。