「オンライン飲み会という名の愉悦」とは…

オンライン飲み会サービスの「たくのむ」を利用して、過去の記事の中で特に反響が大きかった看板娘と乾杯する企画。

第6回にご登場いただくのは2019年4月に取材した涼花さん。

伊勢崎市の実家暮らしで、当時は大学3年生だった。

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取材に訪れた日は、近くの公園の桜が満開だったことをよく覚えている。

南浦和のもつ焼き屋で働く看板娘が、“ランダム”に就活していた
立派な桜の木が10本ほど植えられている浦和弁天公園。

何はともあれ、約1年ぶりの乾杯といこう。

南浦和のもつ焼き屋で働く看板娘が、“ランダム”に就活していた
アサヒ「贅沢絞り」で乾杯!

これが好きなんですか?

「『氷結』とかも好きなんですが、こっちの方がアルコール感がなくて飲みやすいです。お酒があんまり強くないので」。

涼花さんがアルバイトをしているもつ焼き屋「ひと声」も、緊急事態宣言以降はテイクアウトのみの営業。

現在は3人の社員のみで店を回しているという。

南浦和のもつ焼き屋で働く看板娘が、“ランダム”に就活していた
店頭で黙々と肉を焼く男性社員のりょうさん。

前回の取材時に食べたレバーが絶品だった。現在のテイクアウトメニューでは、日替わり弁当、串焼き、おでん盛りなどを購入できる。

南浦和のもつ焼き屋で働く看板娘が、“ランダム”に就活していた
いちばん人気は要予約の「ひと声やきとん丼」(800円)。

「そういえば、本多さんからもコメントをもらってきました」。

今はテイクアウトのみですが、今後は様子を見ながら営業時間短縮で店内営業もやろうと思っています。毎日頭フル回転で試行錯誤しているので、10歳ぐらい老けました(笑)。

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3月初旬、アルバイトの送別会で酔って眠そうな本多さん。

ところで、涼花さん。トーク中になんか食べてます?

「ポテトチップスとカラムーチョです。コンソメと辛いのが大好きで。すみません。あ、ちょっと待ってください。スマホの充電が」。

姿を消したかと思ったら「りゅうちゃん、延長コードなかった?」という声が聞こえた。 中1の弟とのこと。

いいよ、いいよ。これぞお互いのプライベート空間をつなぐオンライン飲み会ならではの自由さである。

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話をしながら2種類のお菓子を食べるという器用さ。

コロナ前のトピックを聞いた。

「彼氏とグアム旅行をしてきました。

最初、セブ島にしようとしたんですが、グアムのほうが近いし、治安もいいし。定番の観光地だから安心かなって」。

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エメラルドグリーンの海と白い砂浜、そして看板娘。

「ホテルのロビーにバーカウンターがあって、そこで頼んだハンバーガーにも感動しました。1400円ぐらいだったかな。自分の顔より大きいんですよ」。

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もちろん、ふたりで完食。

ちなみに、昨年のクリスマスはディズニーランドにいた。

「1個下の従姉妹がオリエンタルランドに就職したんですよ。彼女にとってディズニーリゾートで働くのはちっちゃい頃からの夢で。それが叶ったので様子を見に行きました。でも、入ったばっかで休園になっちゃってかわいそう」。

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従姉妹の仕事は「パレードとかでお客さんを見守る役割」だという。

そして、コロナ後。おうち時間はもっぱら『あつまれ どうぶつの森』で理想の島作りに励んでいた。

「始めて1カ月ぐらいで、まだまだこれから。最初、海の近くの平地にあった自分の家を高台に移して理想の庭を作ろうと頑張っています」。

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今や品薄の「Nintendo Switch」はもともと弟が持っていたもの。

「あとは、私も弟もバスケをやっているので、外のリングで朝練をしてますね。フットワークとか筋トレとかめっちゃ本格的です」。

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おっと、家の敷地内にこんなスペースがあるとは。

そうだ、ゴールデンレトリバーのひまわりちゃんも元気だろうか。

「かなり太ってましたが、ダイエットに成功したんですよ。福岡からちびっこの従兄弟3人が帰ってきていて、その子たちと一緒に庭を駆け回っているうちにいつの間にか痩せていました」。

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中2の誕生日に買ってもらった愛犬。

4月からは就活も始まった。

「3月や4月の初めとかは会社に行って説明会とかもありましたが、今は全部ウェブ上のやりとりですね。仕事内容にこだわりはないんで、会社選びはけっこうランダム。強いて言えば土日休みの会社を探しています。やっぱり休日は友達と遊びたいじゃないですか」。

「都会の生活に染まれない」涼花さんゆえ、エリアは基本的に群馬県内。就職先が決まるのが先か、「ひと声」が通常営業になるのが先か。どちらも早く実現してほしいものだ。

【取材協力】
もつ焼き酒場 ひと声
住所:埼玉県さいたま市南区南浦和3-3-17
電話番号:048-887-1777
www.hitokoe.jp

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「オンライン飲み会という名の愉悦」とは……
これまで取材してきた109人の看板娘を振り返りながら、ふと考える。「あの人、元気かな?」。本来なら近況を聞きながら乾杯したいところだが、何しろこんなご時世。そこで思いついた。遠隔でオンライン飲み会を開けばよいのだ。さっそく、人気上位の看板娘にオファーしよう。 上に戻る 

石原たきび=取材・文