気温も上がってきて、咲いた桜が散る頃にはショーツの季節が目の前に。だから今のうちに、今年の主役の目星を立てておこう。

狙いたいのはやっぱり、アクティブシーンにも連れ出せるアウトドア系ブランドによるものだ。

 


「パタゴニア」のバギーズショーツ

パタゴニア人気高し! アウトドア系ブランドのショーツで大人に...の画像はこちら >>

推薦人①
ビームス メンズカジュアル 統括ディレクター 中田慎介さん(43歳)
ビームスのメンズカジュアル全体を束ねる業界きっての仕掛け人。アメリカンライフスタイル全般が得意なフィールド。生活拠点は鎌倉。

部屋、海、街、職場と、コロナ禍の夏場に終日過ごせる万能ショーツとして大活躍してくれました。

速乾性やサイズバランスなど、長年培われた経験のもと、巧みに計算された完成度に改めて感動!少しずつ買い足して、今では7着ほど持っています。

 

推薦人②
スタイリスト 井嶋一雄さん
多くのファッション誌、広告、テレビCMなど幅広いフィールドで活躍。

精通する音楽をルーツとしたスタイリングにも定評がある。

パタゴニアのアイテムは、長く付き合うことが多い。1997年に登場した「ダスパーカ」のフェニックスレッドは、いまだに着ることがあるし、「バギーズショーツ」は、暑い季節に欠かせない。

リサイクルナイロンを使った色とりどりのショーツは、海やプールで目立つと思うが、自分はほぼ街着として活用している。その活用幅の広さにも感動を覚える。

 

推薦人③
ファッションジャーナリスト 増田海治郎さん(48歳)
ファッションショー中毒で、コロナ禍前の年間取材本数は約250本。

著書に『渋カジが、わたしを作った。』(講談社)がある。

今のメタボ体型からは想像できないと言われそうですが、かつての私は熱心なサーファーでした。正確にはボディボーダー+ロングボーダー。20代は年間100日近く海に入っていたのです。

その頃に持っていた数多のボードショーツは一枚も残っていませんが、唯一現役なのがパタゴニアの「バギーズショーツ」。

ビーチやプールに寝そべる(たまに泳ぐ)にはピッタリだし、下にパンツをはけば街着としても使える。永遠の夏の定番です。

 


「マジックナンバー」のボードショーツ

パタゴニア人気高し! アウトドア系ブランドのショーツで大人に味方するのは?
シームレスな内股は股擦れを防ぐためのデザイン。フロントにタック、バックにダーツを入れて、ウエストにゆとりを持たせているのも◎。各1万6000円/マジックナンバー(H.L.N.A 03-6459-2431)

推薦人
トランジットジェネラルオフィス 代表取締役社長 中村貞裕さん(50歳)
2001年に同社を設立。アートやファッションとの融合を図った、約90店舗ものカフェを手掛け、オフィスなどのブランディングも担う。

社内に部を作るほどサーフィンにのめり込む僕にとって、ブランドディレクターでサーファーの中村竜くんとの出会いはまさに渡りに船。上達するチャンスであり、出会いの先に最高のアイテムも待っていたから。

縫い目が肌に当たる違和感がないのでとことん波に集中でき、乾いたらそのまま街へも行ける洗練されたデザインも魅力。

落ち着いたら一緒に海へ行く約束をしているので今から楽しみです。


「モンベル」のノマドショーツ

パタゴニア人気高し! アウトドア系ブランドのショーツで大人に味方するのは?
豊かなストレッチ性と心地良い肌触りに加え、防風&撥水、透湿、そして高い保温性を持つ高機能なソフトシェル「クリマプロ」を採用。8000円/モンベル 06-6536-5740

推薦人
WWDJAPAN.com 編集長 村上 要さん(43歳)
国内外の最新ファッション&ビューティ情報、業界ニュースなどを日々イチ早く発信。自身は色彩で遊んだ着こなし&短パンがトレードマーク。

年間350日くらいショーツをはいています。なかでも7~8年前に初めて購入して以降、色違いで数本所有しているのが、冬用の短パンであるこちら。

コロナ禍での心境の変化も手伝って、昨年から20kmの自転車通勤をしていますが、スパッツや厚手のソックスを合わせれば真冬でもポカポカ。こんなに快適&機能的で8000円は本当にありがたい!

 


「バードウェル フォー RHC」のボードショーツ

パタゴニア人気高し! アウトドア系ブランドのショーツで大人に味方するのは?
熟練の職人たちによってハンドメイドされるショーツは世界中のサーファーに愛される。それをRHCの解釈でわずかな変更を加え再構築。スラッシュポケットが付き、街ばきにも便利。各1万7000円/バードウェル フォー RHC(RHC ロンハーマン 0120-008-752)

推薦人
RHC ロンハーマン メンズ アシスタントバイヤー 江口大輔さん(39歳)
2011年にサザビーリーグ入社。

アシスタントバイヤーを務める。海を愛するサーファーで神奈川県に在住。タコ釣りを趣味として楽しむ。

自分が昔からはき続けているバードウェル。時代に合わせて細部の仕様を改良した、こだわりの詰まった一着に感動しました。

クラシックな顔はオリジナルと変わることなく、ヒップ回りのシルエットをすっきりさせたり、ポケットを付けたり、位置を変えたり。

一見するとわかりづらい変更にこそ、こだわりを感じられていいなと思います。

 

清水写真事務所=写真 星 光彦、来田拓也=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、森上 洋、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、中田 潤、今野 塁、菊地 亮=文