「突撃、隣のキャンプカー!」とは…… 

「今から『Orange Van Life Style』にお買い物に行くんですけど、一緒にどうですか?」。

春の陽射しが気持ちの良い某日、電話をかけてきたのはメジャーデビューしたばかりの4人組バンド「SPiCYSOL(スパイシーソル)」のAKUN(アクン)だった。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタ...の画像はこちら >>

AKUNといえば、サーフィンからキャンプまで、自然を愛してやまない音楽界きってのアウトドア好き。かたや「Orange Van Life Style」は日本随一のアウトドア専門店「Orange(オレンジ)」の関東初店舗である。

こんな面白い組み合わせを見過ごすわけにはいかない。ということで早速、Orange Van Life StyleのあるU-BASE湘南へ先回りして待ち構えていると、まもなくしてAKUNが到着。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタリストのキャンプライフ

SPiCYSOLのギタリストは、何とも渋いオレンジのトヨタ・ランドクルーザーで登場!

「これは89年式の『ランドクルーザー60』ですね。23万kmほど走っていますが、まだまだ現役です」。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタリストのキャンプライフ

1980年代、クロスカントリーブームを牽引した、通称“ロクマル”。肉厚なフロント&リアバンパーは、1987年以降に登場した後期モデルの証明だ。

後期モデルは、丸目と四角い角目4灯仕様の2種類が存在するが、AKUNの愛車はよりクラシカルな印象を与える丸目だった。

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シルバーのディテールは、オレンジの外装を一層引き立てる。やはりランクルには最高の強靭性と耐久性を誇るBFグッドリッチのオールテレーンがよく似合う。

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「実はこの車、2~3年前にキャプテンズヘルムの方から譲っていただいたものなんです。

その方は結構有名なランクル乗りで、僕が手を入れたのは壊れていたミラーぐらい。キャプテンズヘルムのシートカバーや助手席前の缶バッジなどもそのまま引き継いでいます」。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタリストのキャンプライフ

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そんなルーツもあって、キャプテンズヘルムのアイデンティティは随所に散りばめらている。

また、リアガラスには、サマーソニックやジャーナルスタンダードなどにも作品を提供する湘南・茅ヶ崎育ちのアーティスト、安部竜一のグラフィックが直筆で描かれている。

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「僕の車はさておいて、買い物付き合ってくださいよ!今日は目当てのものがあって」。

Orange Van Life Styleには、キャンプセレクトの雄「オレンジ」が厳選したヴァンライフにぴったりのギアがずらり。

ストレージやキッチンギアから同店舗限定のスタンレーなど、約6000点のアイテムが所狭しとディスプレイされている。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタリストのキャンプライフ

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ところで、AKUNの今日のお目当ては……?

「グリルです! 僕、BBQ検定を取得するほど、大のBBQ好きでして。愛用中のウェーバーのグリルはとても美味しく焼けるんですけど、炭の消費量とサイズが難点で……。なので、今日はもっとライトにキャンプ料理を楽しめるギアを探したいと思います!」。

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時折、スタッフさんから説明を受けつつ、真剣な眼差しで店内を物色するAKUN。

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「そうだ、グローブも買い直そうと思ってたんだった!」。

最初に手に取ったのは、グリップスワニーのグローブ。使いやすい厚みの牛革100%の「G-70」は、そのタフさと使いやすさから多くのキャンパーたちに愛されてきた名作。

AKUNがチョイスしたのは、赤みのかかった「オレンジ」の別注カラーだ。

その後、ついにターゲットの商品を発見!

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「これ、いいですね!求めていたサイズ感で、軽いし、コンパクトに収納できそう!」。

AKUNの目に止まったのはユニフレームの「ファイアグリル」。BBQ、ダッチオーブン、さらに焚き火まで、これひとつで出来てしまう優れもので、強度も高く、値段もアンダー1万円ととても手頃な逸品である。

「確か、以前オーシャンズでも紹介していましたよね? 洗練されたデザインもカッコいいですし、これにします!」。

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お目当てのものを見つけ、買い物欲に火のついたAKUN。

今度は料理好きとして見逃すわけにはいかないスパイスコーナーへと移動し、アウトドアスパイスのベストセラー「ほりにし」のスパイスも大人買い。

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「まだまだ欲しいものはたくさんありますけど、ブレーキが利かなくなってしまうので、今日はこのあたりで。やっぱりギアは手に取ってみたいですし、和歌山にしかなかった『オレンジ』が近場にできたのはうれしいですね。また遊びに来たいです!」。

この日の収穫にご満悦そうなAKUN。この後はどこに行くのだろうか。

「今日はこのあと、メンバーとキャンプに行ってきます。なので、ギアも色々と積んでますよ!」

そんなこと言われては、見せてもらわないわけにはいかない。ということで、出発前に積荷も拝見!

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「楽曲制作のためのキャンプなので、今回は“作曲とキャンプ”がテーマです。ローベンスのテントと、キャプテンズヘルムのミリタリーベンチは絶対に外せないですね。ギターは今回、ブリードラブのアコースティックを持ってきました」。

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「ストレージのなかは消耗品や便利グッズと、クッカーが中心ですね。『ファイアグリル』よりさらに小さいBCLのコンパクトグリル、サイズ違いの鉄鍋類、ホットサンドメーカーとか」。

23万kmでもまだ現役。オレンジの「ランクル60」を駆るギタリストのキャンプライフ

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「あとは、この焚き火台がめちゃくちゃ便利なんですよ。グッドデザイン賞も受賞しているアイデアマンのオンウェー製のものです。6枚の板が花びらのように繋がっているので、本当に数秒で開けるし、安定感も抜群なんですよ」。

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「この上にコールマンのケトルとかを設置しておけばコーヒーとかもすぐに淹れられますし、かなり重宝してますね!」。

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そのほかには、リオデジャネイロ発祥のスポーツ“フレスコボール”のラケットも。羽子板的に手軽にラリーを楽しめるので、煮詰まったときの息抜きにぴったりなのだとか。

「仕込みもバッチリ済ませたし、楽しみですね。今日はお付き合いいただき、ありがとうございました。いい曲作れるよう、頑張ってきます!」。

颯爽とショップを後にしたAKUNは今日もイケメンだった。次の新譜も楽しみにしてます!

「突撃、隣のキャンプカー!」とは……
キャンプスタイルは十人十色。人それぞれの魅力がある。だからこそ見たい、知りたい、隣のキャンパーがどんな車に、どんなギアを搭載しているのか。ってことで正面突撃。気になるバックドアをオープン!
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市川明治=写真・文