「Playback 2021」とは……
15年前の2006年といえば、mixiが大流行し、第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝し、トリノ五輪で荒川静香が見せた「イナバウアー」が流行語大賞に選ばれた年。
テレビやラジオではレミオロメンの『粉雪』が無限ループされた。
こうした単語を追いかけるだけでも懐かしさが込み上げてくるアナタは立派なオーシャンズ世代。その年にオーシャンズは創刊されたのだ。
当時がどんな時代だったのか、“あの頃”のオーシャンズから紐解いてみよう。
オーシャンズは創刊号で何をやっていたのか?
まずは表紙からドン!
オーシャンズのデビューは2006年2月だが、実はその前年、一部に無料配布されていた創刊準備号がある。その2冊を並べてみた。
コピーとして入っている「カムバックきれいめ!」や「これ見よがしはカッコ悪い」といった言葉からは、肩肘張らない、自然体のファッションを提案する今と、大きく雰囲気は変わっていない(と、編集部は思う)。
創刊号の特集扉のコーディネイト(写真上)で使っている軍パン、チルデンニットなんてむしろ、今再び気分である。
デニムスタイルは15年でどう変わったのか?
オーシャンズにとって切っても切れない関係にあるのがデニム。ゆえに15年の間で度々特集を組んできた。
そのように、デニムを定点観測してきたからこそわかる15年前のリアル。当時、どんなのをはいていたかというと……。
「股上浅め」「裾幅は広く」「レングスは長めで足元にルーズさを出す」デニムだったらしい。
確かに。プレミアムデニムという言葉も流行していたし、かつての武骨さ一辺倒とは違った価値が大事だったっけ。
俳優・青木崇高さんがはくデニムは「裾幅は狭く」「レングスはジャストか少し短め」「ルーズさなし」と、2006年とは真逆となっている。
デニムのシルエットひとつからも月日の長さを実感。もちろん、2022年はもっと変わるハズ。すでに変化を実感しているし、だってシルエットは……という詳しい話は追々していきましょう!
デニム特集を読み比べ
オーシャンズと“同い年”、チョコプラの15年
続いては、オーシャンズと同い年をリサーチ。
すると、今やテレビで見ない日はない人気お笑いコンビ、チョコレートプラネットも今年、結成15周年を迎えたことが判明。
結成からわずか2年後の2008年にはキングオブコントのファイナリストに選出されつつも、「まったく順風満帆ではありませんでした」とおふたり。
決勝に残ったものの、仕事での反響はほとんどなく「モヤモヤとした状態が、かれこれ10年ほど続いてしまったんです」(長田さん)。
ブレイクのきっかけは2017年にスタートしたTV番組『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系列)。そこから徐々に仕事が増え、4年で今の地位を確立したわけだが、現状に甘えることがないのも、彼らのスゴイところだ。
「たとえ売れても、絶対に偉そうにしたり、おごることがないようにと心に決めていました」(松尾さん)、「とにかくどんな状況であっても楽しむことを忘れない。ただそれだけを心がけていました」(長田さん)。
15年の歩みには、チョコレートプラネットが多くの人に愛される理由がたくさん詰まっていた。
[前編]チョコプラが15年を赤裸々に話します
[後編]チョコプラが今抱えているコンビ問題
原宿・青山のランドマーク、表参道ヒルズも今年15歳!
もうひとつ、オーシャンズとともに15周年を迎えたのが表参道ヒルズだ。
実はオーシャンズの創刊記念パーティは、この表参道ヒルズで行っている。
「オーシャンズ創刊記念パーティは、表参道ヒルズ初の華やかなイベントでした」と荒川さんが見せてくれたのは当時の資料。編集部にも記録が残っていないパーティの様子がファイリングされていて、編集部も思わず感激。
また、荒川さんが15年の中で最も印象に残っているというのが、2009年、11年ぶりに復活したケヤキ並木のイルミネーションだ。
「電飾はケヤキを痛めるという声に対して、学術的に問題がないことを提示したり……。
昨年はコロナ禍で規模を縮小しての開催となったが、2021年は無事に本開催されて話題となった。見に行った人も多かったのではないだろうか。
そんな“同い年”同士で、来年はちょっとした企画を仕込む予定! 詳細は年明けに発表します!
表参道ヒルズの15年の歩み
「Playback 2021」とは……
オーシャンズにとって創刊15周年のアニバーサリーイヤーだった2021年を振り返る。
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林田順子=文