「『ギャラクシー賞受賞したんですよ!』って言われても『お、おう』って(笑)。だって田舎に帰って、同級生に会って、墓参りしただけやん。
でも、あのロケがきっかけで、この間たまたま休みできたときにもう一度田舎に帰ったんよ。墓参り、ほんまちゃんとしてきたのよ。すごいきれいにして。ほんで死んだ親父とお袋に、約束してきてん。『もうギャンブルやめます』言うて。40年近くずっとやってるギャンブルを、やめます言うて。墓の周りの雑草刈った鎌を墓の後ろに置いて『今度、ギャンブルしたら、これで首切ります』言うて」
ショージの故郷は瀬戸内海に浮かぶ愛媛県今治市の大島。同回は、同じく島育ちの大悟が涙を浮かべるなど、笑いと感動が入り混じる放送となったが、ショージは改めて里帰りした際に、ロケでは行けなかった実家にも帰り、色々なことを思ったそうだ。
「竹藪の中に家があって、その向こうにずーっと坂があって。
里帰りをしたことで故郷や実家と向かい合ったショージは、「なんちゃら賞は知らん(笑)」とトボけたが、忘れられない仕事になったのは間違いなかったよう。64歳という年齢をまったく感じさせないショージは 、まだまだ我々を笑わせてくれそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.144(2019年6月26日発売/太田出版)