文部科学省が月経痛や月経前症候群で高校入試を欠席した場合、追試験の対象とするよう求める通知を都道府県教育委員会などに出す方針を決めた件で、沖縄県教委は22日、病院の診断書を基に追試験の対応を判断するとの方向性を示した。婦人科医は、当日急に診断書を出してもらえる保証はないため、月経痛が強い人はその人に合った対応をしてもらえる主治医を持つことが重要と話している。
 高校入試の実施要項には月経痛に関する記載がなく、追試の対象になるかは各都道府県教委によって対応に差が生じていた。 県教委の担当者によると、これまで月経痛による追試験の申請はなかったが「月経痛に限らず個々の事情を考慮して対応している」と説明。国からの通知が届いたら内容に沿って実施要項の文言についても検討するとし、「生徒の不利益にならないよう対応する」と話した。 婦人科医の高宮城直子さんは「毎月休む人や痛み止めが効かないような重い症状の人もおり、試験での配慮は必要」と指摘。「前もって主治医に相談すれば対策も取れる。下着を脱がずに診察もできるので、不安のある人は早めに受診してほしい」と呼びかけた。
(社会部・普久原茜)
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