14日に講師を務めたシニア産業カウンセラーの島仲ルミ子さんは、パワハラ、セクハラ、マタハラなど、どのハラスメントも人権侵害かつ違法行為であり、相手との信頼関係のなさが原因だと指摘。「言動に気を付けるだけでなくコミュニケーションの改善も必要。自分の怒りをコントロールしたり、心を開いて相手の話を聞いたりする努力をして。腕組みしない、ふんぞり返らない」と呼びかけた。
厚労省の22年度の実態調査書では、労働者の31・4%が過去3年に何らかのパワハラ被害を受けた。
ハラスメントが起きやすい職場は、コミュニケーションが一方的だったり、助け合いや話し合いの雰囲気が乏しかったりし、ギスギスした雰囲気だという。パワハラだと受け取られがちな癖として、(1)腕組みをする(2)貧乏揺すりをする(3)机をトントンたたく-など10項目を紹介し、「人間は頭からつま先までコミュニケーションのツール。相手に与える影響も印象も変わります」と話した。
セクハラに関しても具体例を挙げた。「食事に付き合わない女性職員に対しては仕事中、無視している」は典型的な対価型セクハラだと説明。「課長は女性職員だけを集めて定期的に飲み会をしている」「宴会で部長の隣は女性職員が座ると決まっている」は女性を仕事のパートナーとして見ておらず、女性蔑視だと解説した。
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