お笑いコンビ「リップサービス」が6月1日の那覇市を皮切りに、宮古島市、石垣市、沖縄市を巡る単独ツアー「FULLHOUSE(フルハウス)」を開く。県内のお笑い界が縮み始めているとの危機感から、ツアー名の通り4会場を満席にするという高いハードルに挑戦することを決めた。

 コンビの単独ツアーはコロナ禍を挟んで5年ぶり。この間、無観客ライブ配信などを重ねたが、お笑い芸人なのに「無笑い」ライブに挑む迷走もあった、と笑いながら振り返る。
 客の反応が分からない配信ライブに、金城晋也は「何のためにやっているのか、と思った。ネタはお客さんの笑い声で完成することを改めて知った」という。榎森耕助も「画面越しではなく、生のエネルギーを感じてほしい」と呼びかける。
 単独ツアーに挑戦することにしたのは、沖縄のお笑い界は芸人も客も少しずつ高齢化が進み「終わりが始まっている」との焦りもあった。
榎森は「波が落ち着いているなら、僕らなりの挑戦で僕らが波になっていく」と語った。
 公演は6月1日那覇市テンブスホール、15日石垣市民会館、29日宮古島市未来創造センター、7月20日沖縄市民小劇場あしびなー。いずれも時間は午後7時から、料金は一般2500円、学生1500円。問い合わせはメールlip@sity.love(編集委員・阿部岳)

 
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