「房総魂」/氣志團
OPセレモニーアクトの松平健に続き、初日のトップバッターとして登場した氣志團が、1曲目に披露。『氣志團万博2022』のサブタイトルを冠した、今年のテーマ曲とも言える「房総魂」は、配信開催された『氣志團万博2020』で新曲として披露された楽曲。
「白い雲のように」/藤井フミヤ
木梨憲武、藤井フミヤと、小学校時代の綾小路 翔に多大な影響を与えたスーパーヒーローが房総の地に降り立った初日。木梨憲武は綾小路とコラボした矢島美容室ナンバー、「ガラガラヘビがやってくる」等のとんねるずナンバー、野猿の「叫び」など、オールタイムベストなセトリで奇跡的に楽しいエンターテイメント・ショーを見せてくれたが。1曲目から「TRUE LOVE」で始まって、オーディエンスを震撼させた藤井フミヤのステージも、「今日は翔やんの心のセットリストに応えます」と「Jim&Janeの伝説」で始まり、チェッカーズ楽曲を連発したと思えば、「ギザギザハートの子守唄」で綾小路との奇跡のコラボ! んもう、終始大興奮!!なステージだったが。あえて1曲選ぶなら、藤井尚之を呼び込みF-BLOODで見せた「白い雲のように」が本当に素晴らしくて、「良い曲だなぁ!」と改めて感動させられた。「白い雲のように」は3日目に出演した、純烈♨ダチョウも披露。
「BE MY BABY」/布袋寅泰
初日のトリに登場した香取慎吾と「I'm So Tired」でコラボ。“アイドルと狂犬の奇跡の融合”が素晴らしい化学反応を生んだりと、綾小路がガキの頃の夢を叶えまくった初日。「Battle Without Honor Or Humanity」で始まり、誰もが知ってるヒット曲の連発で魅せに魅せた永遠のギターヒーロー・布袋寅泰のステージでは、「BE MY BABY」での夢のコラボがついに実現! 氣志團がデビュー前からSEとして使用しているこの曲。奇跡のコラボに、ファンのみならず会場中が感涙&大興奮!! 続く「Diving with my car」には氣志團の西園寺 瞳(Gu)、星グランマニエ(Gu)も参加。
「DNA」/GEZAN
突然の豪雨や気まぐれのような晴れ間にすっかり翻弄された2日目。ピーカンの青空や美しい夕暮れ、星空の下など、どんなに最新技術を駆使しても表現できない、自然の演出が野外フェスの大きな魅力だが。
「限界突破×サバイバー」/氷川きよし
3日目のYASSAIステージの大トリ前に登場したのは『氣志團万博』初出演となる、氷川きよし。華麗で美しいパフォーマンスと美声でフィールドを埋め尽くすオーディエンスを魅了すると、「氷川きよし業をやってました、kiinaといいます」と自己紹介。「芸能生活23年。20年経って、自分らしく歌いたいと思って、自分で歌詞も書いてます。マイノリティな人に送ります」とアツいメッセージを込めた「You are you」を披露したり、「自分の若い頃を支えてくれた曲です」と曲紹介して綾小路と「きよしのズンドコ節」をコラボしたりと、自身を全開放した自由なステージで魅せてくれた氷川。ラストは「この曲が、悟空が自分の心を開いてくれました」の曲紹介に、フィールドから大きな拍手が起きた「限界突破×サバイバー」で、限界超えの奇跡的な盛り上がりを生む。本当にすごい! 『氣志團万博』がジャンル不問の最強アーティストたちが集結する、天下一武道館みたいなとんでもないフェスであることは十分承知だが。さっきまでマキシマム ザ ホルモンで暴れてた人たちが、氷川に熱狂している姿に『氣志團万博』の面白さを改めて感じたし。初めて生でステージを観た、氷川の圧倒的な歌唱力とカッコ良さや色気や可愛らしさといった人間的魅力にもすごく驚かされたし、興味を惹かれた。やっぱり、生のライヴに勝るものなし! 3年振りに現地開催された『氣志團万博』は、たくさんの感動と興奮と刺激を与えてくれる、素晴らしい3日間だった。氣志團万博最高かよ!
TEXT/フジジュン
フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者など、なんでも屋として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野。現在は音楽サイトや、雑誌『昭和50年男』等で執筆。