――生田さんは2021年に乃木坂46を卒業後、音楽活動だけでなく、ミュージカル、ドラマ、音楽番組MC、声優など幅広く活躍されていますが、ご自身ではどのように受け止めていらっしゃいますか。
【生田】卒業した時には考えられないくらい、想像以上にさまざまことをやらせていただいていて、こんなにいろんなジャンルに挑戦できるとは思っていなかったです。それはすごく感謝しなきゃいけないなと思うし、だからこそ全部が中途半端にならないように、何倍も頑張らなくちゃいけないなって思います!
――忙しさに「しんどいな…」と思うことはありますか?
【生田】もちろんあるんですけど、昔に比べたら“心の余白”を作れるようになったかなと思います。昔は理想としたものができないと、すごい落ちちゃったりとか、急に全てが嫌になったりとかもありました。
――すごく前向きな考え方ですね。そんな生田さんにとって、特に「音楽」というジャンルにおいての目標はありますか。
【生田】「続けていきたい」っていうのが、結局一番大きな目標かもしれないです。
――少し話は変わりますが、昨年の『紅白歌合戦』では、ディズニーと“ハマいく”の2曲で出場されました。特にかまいたち・濱家隆一さんとのユニット“ハマいく”の 2人での『紅白』の舞台はいかがでしたか?
【生田】いや、単純にまず驚きでした(笑)。もちろんすごく遠い夢として、いつかまたこのステージに戻ってこれたらと漠然とは思ってはいたけど、まさか濱家さんと一緒に戻ってくるとは思わなかったです(笑)。大舞台でめちゃくちゃ緊張しながらも、この曲をたくさんのアーティストさんが踊ってくれてすごくうれしかったです。TikTokでいろんな方が知ってくれたという声も聞いて、そうやって楽しんでくれた人たちと一緒にステージに立てたような感じがしました。
――緊張されていないように見えていましたがやっぱり緊張されていたんですね(笑)
【生田】私は緊張してないようなフリが得意なんです(笑)。もちろん平気でやってるわけじゃなく、実は不安だったりもするし、自分でも呆れちゃうぐらい大事な場面の前日は寝れないとか…今もなんです(笑)。でも最近は緊張を抱えながらも、日常の温度感を持ってステージに立つことが大事なんだなと思えてきて。ステージじゃなくても、人生においては踏ん張らなきゃいけない場面っていっぱいあるじゃないですか。その時の状況、シチュエーションと重ねてステージも考えるようにしています。
――ちなみに乃木坂46の後輩たちのステージは見れましたか?
【生田】ステージ自体は残念ながら直接見れなかったんですけど、舞台裏でコミュニケーションをとれたのがすごいうれしかったです。
――最後に1stEP『capriccioso』の見どころや、読者の方へメッセージをお願いします!
【生田】「capriccioso」(“気ままに”“気まぐれに”という意味の音楽用語)っていうタイトルにあるように、皆さんも聞くことを気負わずに、気楽に聞いていただきたいです。日常の中で楽曲を聞いて心が弾んだり、動いてみようって思えてもらえるような作品になっていますので、皆さんに寄り添えたらすごくうれしいなと思います!
■プロフィール
生田絵梨花(いくた・えりか)
1997年1月22日生まれ。ドイツのデュッセルドルフ出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格。