講演会冒頭の書店の有隣堂・松信健太郎社長とスペシャル対談、さらに栗山氏による講演会を経て行われた来場者との質疑応答。来場者から「ぜひ現場に戻ってもう一度監督をやっていただき、人間教育という部分で選手に伝えてほしい。そういう気持ちはありますか?」と質問を受けると「そう言っていただけると非常にうれしいです」と笑顔で語った。
そのうえで「年齢的にも監督はやらない方がいいかなと。実はジャパンの監督を辞めるときに、昔の人の言葉で、『出処進退こそしっかりせよ、自分が言われるよりも早く辞めるべきなんだ』ということを、歴代の偉人の方がみなさん言われていて、決断は早くしてました」と、野球日本代表の監督退任の裏にあった言葉を明かした。
一方で「だからと言って、言われて絶対にやらないという感覚もない。監督をやるとすごく勉強になるので、野球界のためには若い世代の人がやった方がいいかなと思います。誰も僕に声かけてくれないかもしれませんが、声かけてくれたら考えたいと思います」と現場への思いを語った。