■『Yogibo presents RIZIN.46』(29日・有明アリーナ)
第3試合 ベアナックルルール 2ラウンド5分(58.9キロ)
◯篠塚辰樹 ― X J.マルティネス
1ラウンド 1:33 KO

 日本のメジャー団体で初めて行われた「ベアナックル」ルールの試合で、自らこのルールの試合に飛び込んだ元Krushフェザー級王者の篠塚辰樹が、豪快な右フック一発でアメリカ人選手のマルティネスから見事なKO勝利を飾った。

 「ベアナックル」は、素手にバンテージだけを巻いて殴り合う過激ルールで、アメリカで人気沸騰中。
今年2月にアメリカでこのルールの試合を見て「やりたい」と志願した篠塚は、アメリカで開催される大会「BKFC」に出場予定だったが、今大会で予定していた鈴木博昭vs.YA-MANが中止となったため、「BKFC提供試合」として“逆輸入”として参戦した。

 独特の緊張感にあふれるリングで向かい合った両者は、ゴングが鳴った直後から一気に仕掛ける。篠塚がパンチを的確に当てる一方、マルティネスのパンチは篠塚が冷静によける。徐々に篠塚が圧をかけてロープ際に押し込んだところで、右フックを顔面にヒットさせると、マルティネスはダウン。立ち上がることができず篠塚が勝利して喜びを爆発させた。

 マイクを握った篠塚は「みんなどうだった、ベアナックル?最高でしょ。
また俺がやるから、楽しみにしてて」と再出撃を宣言すると、極上のスリルを味わった観客から大きな拍手が送られた。