3月に開催された「大阪アジアン映画祭」で日本初上映された、タイ発のホラー映画『フンパヨン 呪物に隠れた闇』が7月5日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。本作のキャンペーンのため、主演のプーンパット・イアン=サマン(愛称:アップ)の来日が決定した。

 本作は、タイのBLドラマ『Lovely Writer The Series』や『Step by Step』 などに出演し、“アップくん”の愛称で日本での人気も急上昇中のプーンパット・イアン=サマンと、 『The Gifted Graduation』や『Fish Upon the Sky』などに出演し、 “プーウィン”の愛称で親しまれるプーウィン・タンサックユーン、日本でファンミーティングが開催されるほど、今注目のタイ若手スター2人の共演作。

 今回、プーンパット・イアン=サマンの来日にあわせ、6月8日にプレミアム上映会(会場:シネマート新宿)の開催が決定した。当日はサイン入りポスターが当たる企画なども予定している。チケットはイープラスで5月10日正午より開始予定。

 また、映画前売券付きブロマイドも本日(4月30日)正午より発売される。プーンパット・イアン=サマン(アップ)とプーウィン・タンサックユーン(プーウィン)のビジュアル付き特製前売券付きブロマイドとなっている。エンタメプリントで購入手続き、決済を行った上で、全国のコンビニ(ファミリーマート・ローソン)のマルチコピー機にて出力できる。価格は1700円(税込)。

 映画のタイトルにある“フンパヨン”とは、釈迦の時代から存在するタイの伝統的なお守りで術式人形。神聖であると同時に恐ろしいものでもあるこの人形には、死霊術師の強力な呪文がかけられている。フンパヨンにはさまざまな流派があり、身を守るものもあれば、破滅を招くものもあるとされている。

 副題に“呪物に隠れた闇”とあるように、<怪談ジャンルの一つ>として認知が広まりつつある呪物に特化して、得体の知れない恐怖に観る者を誘う。監督のポンタリット・チョーティグリッサダーソーポンは、「この作品では、フンパヨン(人形)への信仰がタイ社会から決して消えていないことを伝えています。それどころか、人形に対する信仰はさらに強まり、そのことを悪用する悪い輩も出てきています。この映画ではフンパヨン(人形)に対するさまざまな考え方を描きました。一番の狙いは観客に恐怖を与えることですが、これまでの監督作品と同じように、人間のいろいろな感情を表現することを心がけました」とコメントを寄せている。

■ストーリー
 出家した兄のティーに会うため、旅に出たタム。彼はドンシンタム島の寺院で、フンパヨン(呪物)に魔術をかける彫刻家ジェットと出会う。タームは、ティーが前の僧院長を殺して逃亡したという噂を聞くが、ティーが人を殺すことができるとは思えない。彼はまた、曽祖父シンタムの人形に対する村人たちの信仰に疑問を抱き、村を守る霊的な存在というよりも、ただの盲目的な迷信だと考える。

 その後、恐ろしい出来事が次々と起こり、村は恐怖に包まれる。女性が行方不明になり、死人が続出し、あげくの果てには、曽祖父シンタムの人形が壊されてしまう。村人たちは怒りに燃え、ナイフを持った犯人を捕まえるための呪いの儀式を始める。