今回の新婚さんは、夫が51歳、妻が44歳、お互い初婚のカップル。
さらに夫は婚活のために、38歳のときには胸元のバッジで信頼を得るため「社会保険労務士」の国家資格を取ったり、40歳のときには自由に筆ペンで文字を書く「己書」の師範に合格したり、話題づくりのために手相占いを勉強したりと、モテる努力を続けるも、失敗の連続。
あるときは婚活相手との食事に友人を連れてこられ、3人で5万円を超える焼肉をたかられてしまう。それからは「1人の女性に5万円までかけて縁がなかったら次いこう」という「5万円ルール」を作ったものの、気付けば婚活100戦100敗という結果に。
そんな夫に転機が訪れるのは2年前、夫が常連で毎週通っていた『隠れ家和食ちゃり蔵』でのこと。こちらのママが、実は1万人以上を鑑定してきた占い師でもあり、妻は占いの常連だった。年に1度、運気を見てもらっていた妻が、七夕の日に訪れると、「今年めちゃくちゃいいじゃん!結婚もありそう!」とママ。そのときピンと浮かんだのが、昨日、食事に来ていた夫のことだった。
ママからの「美人さん紹介します」という電話に、ぎっくり腰で寝ていた夫は、「這ってでも行きます!」と駆けつけ、明るく健康的で笑顔が素敵な妻に一目惚れ。一方、夫の第一印象は、「ださ!」。色黒マッチョ系が好きな妻にとって、真逆の男性だった。だがいざ食事をしてみると、純粋で一生懸命な夫に好感を抱く。
交際をスタートさせるも、モテない歴が長すぎて、夫の自宅は完全なる汚部屋。呆れた妻は、「モノと暮らしますか、私と暮らしますか」と迫り、もちろん妻を選んだ夫と徹底的に片付けた。さらに前髪パッツンでダサかった夫を美容院に行かせ、パーマでイメチェン。黄ばんでいた差し歯も15万円かけて治させた。妻に改造された夫は、その結果、人生で初めて「カッコいい」と言われるまでに劇的なイメチェンを遂げた。昔は表情が硬くうまく笑えていなかったというが、その過去が信じられないぐらい、今の夫は愛嬌たっぷりに。