今作は原浩氏による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の同名作品を実写映画化。戦死した先祖・貞市の日記が久喜家に届き、雄司、夕里子たち夫婦をはじめとする一家に不可解なことが襲いかかる。
貞市が遺した “ヒクイドリ、クイタイ”と記された日記に関わった者たちが次々と消えてゆき、夕里子はかつての知り合いで夕里子に想いを寄せていた超常現象専門家・北斗総一郎へ助けを求めるのだが、北斗は、「これは貞市の異常なまでの生への“執着”が巻き起こした“もう一つの現実”との生存競争だ」という。
さらなる怪異に巻き込まれ不安を募らせる夕里子に対して雄司は「僕が守る」と宣言するが、北斗も「僕も夕里子を守りたい」と想いをぶつけてくる。ここにもうひとつの“執着”の戦いの火蓋が切られるが、果たして、行き着く先は――。
主題歌を担当するマカロニえんぴつのはっとり(Vocal&Guitar)は映画について、「火喰鳥に翻弄(ほんろう)されていく登場人物たちの狼狽(ろうばい)する様子や、どんどん狂気的になっていく展開に引き込まれました」と感想を述べ、楽曲については「自分を蝕(むしば)んでいく不安や孤独感、疑心の正体を、火喰鳥のような “見えざる化け物” になぞらえて書きました」とタイトルの由来も含めて明かし、「シャウトを繰り返すコーラスセクションでは、これまでのマカロニえんぴつにない緊迫した雰囲気を出せたようにおもいます」と語った。
■マカロニえんぴつ・はっとりコメント
ミステリー作品に携わるのは初めてだったので、今までと異なる新しい楽曲テイストにトライできそうだなと高揚しました。
(映画は)火喰鳥に翻弄されていく登場人物たちの狼狽する様子や、どんどん狂気的になっていく展開に引き込まれました。終始不気味さが漂う村の雰囲気も好きでした。自分を蝕んでいく不安や孤独感、疑心の正体を、火喰鳥のような “見えざる化け物” になぞらえて書きました。シャウトを繰り返すコーラスセクションでは、これまでのマカロニえんぴつにない緊迫した雰囲気を出せたように思います。