メタリカは追悼文の冒頭で「オジー・オズボーンがメタリカにとってどれほど大きな存在であったかを言葉で表すのは不可能だ」と述べ、「ヒーロー、アイコン、パイオニア、インスピレーション、メンター、そして何より友人だった」と、その存在の大きさを表現。さらに「オジーとシャロン(・オズボーン)は僕たちを信じてくれ、人生とキャリアを変えてくれた」「ビッグリーグで戦う方法を教えてくれた。にもかかわらず、彼は常に温かく、歓迎してくれて、魅力的で、そしてとにかく素晴らしかった」と振り返った。
投稿には、80年代に撮影されたとみられる若きメンバー(ジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒ、カーク・ハメット、そして故クリフ・バートン)とオズボーンが並ぶショットと、現ベーシストのロバート・トゥルージロが加わった現在のメンバーとの近年の記念写真が添えられた。時代を超えた絆が、2枚の写真からも伝わってくる。
オズボーンさんはイギリス・バーミンガム出身で、ヘビーメタルの礎を築いたバンド、ブラック・サバスのボーカルとしてデビュー。1970年に代表作『パラノイド』をリリースし、その後も数々のヒットを生み出した。
1979年、薬物とアルコール中毒の問題によりブラック・サバスから追放されるが、その後ソロとして「ミスター・クロウリー」「クレイジー・トレイン」などの名曲を発表。2020年にはパーキンソン病を公表しながらも、精力的に活動を続けてきた。
2025年7月5日には、地元バーミンガムでブラック・サバスのオリジナルメンバーによる“最後のコンサート”を行ったばかり。
メタリカは最後に「この喪失に胸が張り裂けそうだ。シャロンとご家族、バンドメンバー、そして彼の大きな友人の輪に心からの愛とお悔やみを」と結んでいる。