今作は、長江俊和氏による同名小説、シリーズ累計35万部を突破する“禁止”シリーズの中の1作となる『恋愛禁止』(角川ホラー文庫/KADOKAWA刊)が原作。長江氏自ら演出も務め、物語に完全オリジナル要素を加え、原作とは違う予測不能な展開で結末を迎える、恋愛ホラーサスペンスを描く。
3年前の殺人事件が明るみにならないまま日常を過ごしていた津坂瑞帆(伊原)の前に、突然現れた事件の目撃者・郷田肇(渡邊圭祐)。密かに瑞帆に想いを寄せていた郷田は、瑞帆が元恋人の倉島隆(小久保寿人)を刺した事実を2人にしかわからない秘密として興奮する。これを機に瑞帆の夫・津坂慎也(佐藤大樹)に近づき、ストーカー行為をエスカレートさせ、瑞帆の自宅にまで上がり込む。
さらに、隆の足取りを追っていた妻の倉島直美(酒井若菜)が、ついに瑞帆にたどり着き、隆が気の許す相手にしか見せない癖を瑞帆が知っていたことで、隆との関係を強い口調で問いただし、瑞帆は追い詰められていく。
第5話では、瑞帆に迫る直美の前に、偶然居合わせた郷田が声をかけてくる。「僕も倉島先生の生徒だったんです」と瑞帆の同級生を装い、直美の追及から瑞帆をかばうため、会話に加わる。恐怖を感じた瑞帆は、隙を見てその場から立ち去る。
一方、瑞帆と郷田の関係に疑念を抱いていた樋口麻土香(小西桜子)は、慎也に電話でそのことを報告するが、先に退社したはずの瑞帆がまだ帰宅していないことを知り、麻土香は不信感を募らせていく。
そんな中、SNS上で隆と思われる人物の目撃情報がアップされ、瑞帆は言葉を失う。地元に戻った直美は、隆の目撃情報を元に捜索を続けるが、探偵事務所から瑞帆に関する不可解な情報が伝えられる。