スターダストプロモーション所属の若手男性俳優・タレントで構成されたアーティスト集団・EBiDAN(恵比寿学園男子部)による、年に1度の大集結ライブ『EBiDAN THE LIVE』(通称:エビライ)が、8月15日から17日の3日間にわたって開催。計3公演で約4万人を動員した。


 開催14年目を迎える今回は『EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR』と題し、ホテルがテーマ。ホテルクルーに扮(ふん)したEBiDANメンバーが、天空に浮かぶ「HOTEL NINE STAR」にて、幻想的で刺激的なひとときを3日間にわたり繰り広げた。日ごとに異なったテーマで来館者を迎え、「Emerald GATE」「Brilliant GATE」「Diamond GATE」の3つのゲートが用意された。ここでは、16日公演「Brilliant GATE」の模様をレポートする。

 参加したのは超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、Sakurashimeji、ONE N' ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienelによる9組61人。SHOOTING ACTにはEBiDAN選抜企画・BATTLE BOYSの第7期全国選抜であるBATTLE BOYS SKY、BATTLE BOYS SAKURAが出演した。

※以下、ネタバレあり

 重厚なバックミュージックとともに9組の紹介映像が流れ、観客の期待を一気に高める。各グループがセンターステージ・外周・花道など会場のあちこちから順に登場し、今回のために用意された楽曲「HOTEL NINE STAR」で開幕。最後にメインステージからM!LK、超特急が現れ、各グループカラーのホテルクルー衣装を纏った61人がステージ上にそろい、観客を一気にエビライの世界へと引き込んだ。

 最初のあいさつでは、大倉空人(原因は自分にある。)が「あなたのことを幸せにして帰ります!」と意気込み、田中雅功(Sakurashimeji)が「極上のキノコ料理をお届けします」と笑いを誘った。


 まずは、原因は自分にある。「遊戯的反逆ノススメ」、BUDDiiS「BLUE SODA」、Lienel「セカイイチ」、ICEx「Hollywood」、M!LK「アオノオト」と、各グループ色が光る楽曲を続けて披露。佐野勇斗(M!LK)の「続いてはロックラウンジフロア!」の曲振りで、Vo.武藤潤(原因は自分にある。)を筆頭に「さよならエレジー」(菅田将暉)をバンド形式で演奏。武藤は、楽器隊を務めたKey.伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)、Sakurashimeji(Ba.田中、Gt.高田彪我※高=はしごだか)、Dr.EIKU(ONE N’ ONLY)、Pf.KEVIN(BUDDiiS)らと、時折目を合わせながら一言一言大切に言葉を紡いでいく。アウトロには「自分に自信を持って人のことを愛してみてもいいんだぜ!」と魂の叫びをみせた。

 2つ目は“レストランフロア”。FUMINORI(BUDDiiS)がウエイター、BUDDiiS内のリアル兄弟であるMORRIEとSHOOTの“森兄弟”がお客さまとして来店。SHOOTがMORRIEをおんぶするなど、兄弟愛あふれる掛け合いで会場を沸かせた。最初に森兄弟が注文したのは“カレー”。マサヒロ(超特急)、吉田仁人(M!LK)らが「Curry on love」(Lienel)を披露。“With 福神漬”として、ユーキ(超特急)、HAYATO(ONE N’ ONLY)が真っ赤な被り物と衣装で登場すると、会場には笑いが巻き起こった。
続く注文は“スイーツ”。超特急(タカシ、ハル)、塩崎太智(崎=たつさき/M!LK)らが大きなキャンディーを持ち「CANDY」(ICEx)を、リョウガ(超特急)、M!LK(山中柔太朗、曽野舜太)らがチョコミントアイスを手に「チョコループ」(原因は自分にある。)をパフォーマンス。フレッシュでキュートな笑顔を炸裂(さくれつ)させた。

 続いてはエビライの醍醐味であるシャッフルユニット企画。本公演では、Lienel、M!LK、ONE N’ ONLYのシャッフルユニットとして“Kiranel”、“YULK”、“DANZEN’ ONLY”が結成。“YULK”では佐野が、8月末をもってグループ卒業・芸能界引退することを発表しているHARUKI(BUDDiiS)へ「お疲れ、よく頑張ったな!」と労いのメッセージを送り、ファンの心を熱くさせた。

 続くパートは、NHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』内で結成されたアイドルグループが登場。“MORE FIVE”(BUDDiiS・FUMIYA、ICEx・阿久根温世、千田波空斗、Lienel・近藤駿太、森田璃空)が「Break Free」を黒衣装で色気たっぷりに、“3★STAR”(ONE N’ ONLY・REI、原因は自分にある。・吉澤要人、ICEx・志賀李玖)が「限界 Lonely☆」を白衣装でキラキラ全開にパフォーマンス。ドラマを飛び出してのステージに、観客に笑顔があふれた。そして、今回のためだけに結成された灼熱のスペシャルユニット“情熱アチチ▽恋泥棒(▽=ハート)”(リョウガ、曽野、SUPER★DRAGON・田中洸希、ONE N’ ONLY・TETTA、武藤、BUDDiiS・TAKUYA)による「Resplandor」。
事前にコール&レスポンスのレクチャー動画が公開されており、楽曲が始まると同時に会場から大きなコールが沸き起こり、一体感が広がった。

 3つ目の“ディナーショーフロア”ではタカシ、EIKU、KEVINが、「How Fool We Are」をしっとりと歌い上げ、ボーカル力の強さをアピールした。4つ目の“クラブフロア”はダンスパート。2月10日に放送されたTBS『その道のプロが選ぶ本当のNo.1「プロフェッショナルランキング」』KING OF DANCEでも披露した「しわあわせ」(Vaundy)をユーキ、ハル、HAYATO、FUMIYA、筒井俊旭(ICEx)が想いのこもった表情としなやかなダンスで表現した。超特急(カイ、アロハ)、HAYATOらによるラップソング「To the Top for Top」では、スタンド席にもメンバーが姿を現し、観客の至近距離でラップを披露。各メンバーから活動に対する強い想いをヒアリングして制作されたというリリックでパワフルな掛け合いを見せ、会場のボルテージを一層引き上げた。

 “クラブフロア”のラストは、近年のエビライで恒例となっているダンスサイファー企画。ダンス自慢が集まりフリーダンスを披露する。この日はSUPER★DRAGON(飯島颯&ジャン海渡)、HAYATO&EIKU、ユーキ&アロハ、吉田らが次々と個性たっぷりにこれでもかとパワフルなダンスを見せつける。ステージ上に集まったメンバーも歓声を上げた。

 会場の興奮が冷めやらぬ中ギターの音色が会場に響き渡り、Sakurashimejiが「いつかサヨナラ」をEBiDAN唯一のギターデュオとしての存在を知らしめるかのように歌い上げた。続けてSUPER★DRAGON「Legend」、ONE N’ ONLY「Fiesta」、超特急「Steal a Kiss」で後半に向け加速度を上げていく。


 ラストのメドレーでは、各グループ代表曲のICEx「CARNIVAL」、Lienel「親指☆Evolution!」、BUDDiiS「BUD」、原因は自分にある。「Paradox Re:Write」、M!LK「恋がはじまる」、Sakurashimeji「大好きだったあの子を嫌いになって」、SUPER★DRAGON「Untouch able MAX」、ONE N’ ONLY「EVOL」を他のグループとコラボしながら畳み掛ける。超特急のトンチキソング「超えてアバンチュール」では、ステージ上が61人でパンパンに。客席のペンライトも楽曲に合わせて揺れ動き、この日一番の盛り上がりを見せた。

 同イベントの演出プロデュースを手掛けたユーキの「EBiDANって最高ですよね!もっと最高の景色を見ていきましょう!」という言葉から本編最後のEBiDAN全体曲「New day! New wave!」へ。「進もう!未来へ」という歌詞の通り、未来を見据えた伸びやかな歌声とそろったダンスで、EBiDANの団結力の強さを示した。

 アンコールではライブTシャツに着替えたメンバーが会場のあちこちから登場。「好きだから走れ!!!!!!!」「恋心」の2曲に合わせて会場全体を練り歩き、ファンとの“お手振り”タイムを楽しんだ。締めのあいさつでは、近藤が「未体験」(会場:イケメン!)と会場とのコール&レスポンスを決めると、杢代和人(原因は自分にある。)が「レベチ」(会場:イケメン!)、ジャンが「トルコ」(イケメン!)と張り合った。最後には先日発表された『ViVi国宝級イケメンランキング』でNEXT部門1位を獲得したハルが、「国宝級イケメンです!国の宝です!」と叫んで深々とお辞儀をし、会場を沸かせた。全34曲約3時間のライブは、リョウガが「EBiDANはこれからも全力で走っていきます、ありがとうございました!」と感謝を伝え締めくくった。
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