ショーケースは、ソロ・グループのフォトコールからスタート。緊張した表情を見せるメンバーもいたが、それぞれお手振りポーズやハートポーズで応じた。JAMESは、腕全体を使った独特なハートポーズやタイトル曲の彷彿(ほうふつ)とさせるポーズを見せ、“アイデアバンク”としての一面を発揮した。
フレッシュなあいさつをしたメンバーたちは、1st EPのタイトル曲「What You Want」のパフォーマンスを初公開した。ブームバップリズムとなつかしさを感じさせる1960年代のサイケデリック・ロックにインスパイアされたギターリフが調和し、新鮮なジャンルに感じられる楽曲を、トレッドミル(ランニングマシン)を使用した斬新なパフォーマンスで表現。歌詞と音を忠実に捉えたパフォーマンスとなっており、SEONGHYEONが「ほしいものを躊躇せずに手に入れるという意志を表した」と語っていたように、世界への一歩を踏み出したメンバーの宣言が込められたようなステージだった。
続いて、トークではデビュー曲やグループについての質問に回答。“ボーイグループ名門”とされる「BIGHIT MUSIC」からデビューすることについて、MARTINは「プレッシャーがないと言ったらうそだと思います」と率直な思いを告白。「錚々たる先輩たちがいる分、責任感を持って努力していきます」と誓った。
さらに、JUHOONは「このレーベルでデビューを果たすことができて、とてもうれしく、ありがたい」とにっこり。「新人にも関わらず、アルバムの制作過程の権限を与えてくださることは稀(まれ)なので、うれしく思います。感謝の気持ちをもって、これからも頑張っていくCORTISになりたいと思います」と力を込めた。
ショーケースの最後には、ミニマルなトラップリズムに、強烈なシンセサイザーが重なり、ヒップホップとポップの境界にある独創的なサウンドが際立つ「Go!」をパフォーマンス。メンバー全員が制作に参加した同楽曲は「世界をCORTISの色に染めたい」という抱負を語っている。思いの乗ったパフォーマンスを見せ、ライブ披露への期待を高めた。
CORTISは、MARTIN、JAMES、JUHOON、SEONGHYEON、KEONHOによる6人組グループ・BTSとTOMORROW X TOGETHERが所属し、“ボーイグループ名門”と称される「BIGHIT MUSIC」から、2019年にデビューしたTOMORROW X TOGETHER以来、6年ぶりのデビューとなる。グループ名「CORTIS」は「COLOR OUTSIDE THE LINES」(=線の外に色を塗る)というフレーズからランダムに6文字を抜き出して作られ、「世の中が定めた基準やルールにとらわれず、自由に思考する」という意味を持つ。
メンバー全員が今作の音源・振付・映像など主要コンテンツの制作に関わり、1st EP「COLOR OUTSIDE THE LINES」のクレジットにも全員の名前が記されている。“ヤングクリエイタークルー”として注目されている。
【メンバープロフィール】
■MARTIN(マーティン)
2008年3月20日生まれ。リーダー。6年間の練習で培った確かな基礎的な技術はもちろん、生まれ持った才能を兼ね備える。デビュー前から多数の楽曲制作に参加し“10代プロデューサー”として注目を集めてきた。TOMORROW X TOGETHER「Deja Vu」「Miracle」「Beautiful Strangers」、ENHYPEN「Outside」、LE SSERAFIM「Pierrot」、ILLIT「Magnetic」などのクレジットに名を連ねている。
■JAMES(ジェームズ)
2005年10月14日生まれ。グループの最年長。音楽・振付・映像制作時に活気をもたらす“アイデアバンク”として、練習生時代から特別なクリエイティブ能力を見せてきた。TOMORROW X TOGETHER「Deja Vu」、ILLIT「Magnetic」「Cherish(My Love)」「Tick-Tack」の振付制作に参加し、MARTINとともに「Deja Vu」「Miracle」「Magnetic」の楽曲制作にも寄与した。
■JUHOON(ジュフン)
2008年1月3日生まれ。主要コンテンツを共同クリエイトするCORTISの中でメンバーの意見をまとめる求心的存在となっている。幼少期からモデル活動を経験し、写真や映像に対する深い理解度とステージ掌握力を持つ。
■SEONGHYEON(ソンヒョン)
2009年1月13日生まれ。最年少ながら練習生歴約5年を誇り、ダンスや歌など多方面で才能を発揮。練習生時代に制作したトラックだけで100曲を超える。
■KEONHO(ゴンホ)
2009年2月14日生まれ。公開直後からビジュアルで話題を集めた。