今作は東海テレビ制作、フジテレビ系で4月期に放送された『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノゥ~』の続編。天才シェフ・遠海翔太(神山)と寺の元副住職である方丈輝元(中村)の“最強バディ”が横浜を舞台に、夜な夜な屋台を訪れた人のお腹と心を満たすヒューマンドラマ。
「チャンスだよ!」と移籍を強く勧める輝元に対し、かつて大型オファーを断った経験のある翔太には、移籍がベストな選択とも思えない。翔太と輝元、それぞれが互いに歩んできた道のりと照らし合わせながらビーチサイドの行く末を見守っているうちに、初のワンマンライブの日が近づいてきて…。
第4話での見どころは、そのワンマンライブのシーン。向井が演じるエリナに加えて、咲希(藤江萌)、薫(山本亜依)の3人で構成されるビーチサイドだが、アイドルグループでの活動経験がある藤江と山本も積極的に意見を出し、監督やカメラマンと相談しながらフォーメーションを確認、何度もリハーサルを重ねていく。
そして迎えた本番、会場には神山や中村に加えて、矢花黎、浅野ゆう子、勝村政信も参加。大盛り上がりのライブシーンが出来上がった。ダンスの振り付けだけでなく実際にレコーディングも行ったビーチサイドの初ワンマンライブ、彼女たちの渾身のステージにも注目だ。なお、劇中で歌唱しているビーチサイドの楽曲「僕らのランドマーク」は、実は1~3話の中でも舞台となるポートビル内で流れるBGMとしても使用されている。
■向井怜衣インタビュー
――バラエティや情報番組のコメンテーターなど、幅広く活躍中の向井さんですが、演技のお仕事の感想は?
お芝居自体はとても好きで、今後は演技の仕事にもっと取り組んでいきたいと思っています。何より「自分とは全く違う存在になれる」ところが魅力的ですね。
――神崎エリナのどんな部分が、ご自身と重なったのでしょうか?
私もデビューを目指して上京するべきか、それとも地元の高校に通いながらオーディションの機会を待とうかと、エリナのように人生の選択に迫られた時期がありました。地元の広島ではほとんどオーディションの機会はないのですが、友だちに囲まれた高校生活はとても充実していたので…。だから移籍するかどうかで悩むエリナの気持ちは、とてもよく分かりますね。私の場合は地元を離れるという決断をしたわけですが、結果的に上京して良かったと思っています。
――ライブシーンの撮影はいかがでしたか?
藤江さんと山本さんはアイドルグループで活動されていた経験があるので、いろいろと教わりました。レコーディングも行ったので、ダンスの練習中はその音源に合わせて踊るのですが、「少し声を出したほうが、本番でも踊りやすいよ」と言われたことを覚えています。咲希役の藤江さんはリーダータイプでいろいろ仕切ってくれて、薫役の山本さんは役の通りのフワッとした印象で、本当に役のままの3人でした。
――このドラマは食がテーマでもあるのですが、向井さんの「思い出深い食」のエピソードはありますか?
最近の出来事なんですが、メンタル的にちょっと落ち気味の時期があって。その時に友だちが「温泉に行こうよ!」って誘ってくれたんです。そして旅館でお湯に浸かったり、友だちと一緒にご飯を食べたりしていたら、落ち込んでいたことが何だかとても些細なことのように思えて…。自然と気持ちが前向きになれたんですね。
――第4話の見どころを教えてください。
見どころはいっぱいあるんですけれど、やはりエリナの気持ちの変化に注目してもらいたいですね。彼女に起こった出来事は、きっと誰しも経験することだと思うんです。自分だったらどちらを選択するのか、どちらが幸せになれるのか。自分自身に置き換えながら、見てもらうといいのではないでしょうか。
――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
食や料理の大切さについて、改めて考えることのできるドラマだと思います。私たちって日頃、特に何も考えずに食事をしているじゃないですか。でも、誰かと一緒にテーブルを囲んだ出来事が、食事のメニューも含めて忘れられない思い出になることって多いと思うんです。このドラマが、毎日何気なく食べている食事を改めて見直すきっかけになるといいなぁと思っています。
■第4話あらすじ
屋台の宣伝も兼ねて、地元のコミュニティFMでラジオ・パーソナリティを務めている輝元は、プロデューサー・渉の強い推薦で出演したご当地アイドル「ビーチサイド」の3人と出会う。